昨年の12月下旬、もはや大晦日の足音も聞こえてくる頃、貴重な休みを費やし、なかば思い付きのように富士山の見える処まで車を走らせる。
自分の住む町は群馬県の南部、高速道路を快調に走らせれば2時間程度で辿り着ける場所。出向いた目的はクリスマスプレゼントを手に入れること。それから新調したスタッドレスタイヤでの高速走行を試すため。
最寄りの道の駅で目的のものを仕入れた後、このまま帰るのももったいないということで、その場で富士山の撮影スポットを検索。近くに何件かあったので急行すると、駐車場内は閑散としており、冬の空気の冷たさも手伝い、より一層の神秘的な場所となっていた。
撮影時は15時過ぎ、写る太陽は富士の向こうに沈みゆく夕日だ。
翌日は仕事ということもあり、あまり遅くなる前に帰らなくてはならないため、写真撮影と僅かばかりの休憩の後、その場を離れることにした。
先代のフィットから乗り継ぎ早2年近く（現在は2年が）経過していた。
エアコンがタッチパネルのため目視しないと操作が難しいなど、細かい不満が無いことは無いが、それでも人も物も積めて、このクラスの車としてはパワフルなエンジン、高速走行をしても不安感の無い様に適度に締め上げられた足回り、今の自分には十分すぎる1台です。
もはや新車で選べる余地の少なくなってしまったMT車、ドライバーと車とがより濃密に対話できるこの1台、これからも大事に乗っていこうと思っています。

ありがとう富士山！
この次は6月に自転車で登りに来るよ!!

先代型から一変してよりシャープなデザインとなった3代目フィット。エクステリアの好みは人それぞれですが、どちらかと問われれば個人的には2代目後期のRSのデザインが今でも好きで、街中で見かけるたびに目で追ってしまいます。無論現行型が駄目だというわけではありません。前述したとおり好みの問題です。思い出補正もありますしね。
内装に関しては明らかに質感が向上しています。これに関してはおよそ注文をつける所はありません。先代型のカップホルダーやアッパーグローブボックスの存在に比べれば収納の数は減りましたが、それはもはや贅沢というものでしょう。
走行性能は一般の車好きが走らせるのに十分すぎるほどの性能があるでしょう。
比較的クロスに設定されたギアの助けもあり加速性能は必要にして十分1速のフル加速など十分すぎるほど。適切な回転数に合わせてやれば高速道路でも力不足は感じないでしょう。またサスペンションのセットも荒れた路面の場所では少々の突き上げを感じるでしょうが、より高速域の安定性とのトレードオフと考えれば絶妙のバランスと考えます。
燃費は、ハイブリッド車ではないので特筆するほどいいものではありません。それでも気を使って走行すればカタログ値に近づくこともできます。燃費を気にせず走るのも楽しいですが、瞬間・平均燃費を気にしながら走るのもまた楽しいものです。
総じてこの車は、基本的なところをしっかり考え抜いた良い車であると思います。