90年代、日本のスポーツカーが世界を制するのを見て育ちました。
いつかは自分も日本のスポーツカーを!と大人になった僕を待っていたのは、車内空間と低燃費至上主義のツーリングカーならぬツールカー時代。
かく言う自分も地方住まい、道具としての車は必須の暮らし。とりあえずの車でドライバーデビュー。
しかし心躍らぬ自動車で通勤する毎日は憂鬱でした。
これじゃダメだ、もっと「走り」のクルマを!と心の暴れだした僕の目に飛び込んできたのが、日本にシビック復活のニュース。
ハイオクガソリンをターボエンジンで燃やすマニュアルシフトの平べったいクルマ。
何もかもを放り出す思いでディーラーに飛び込み、即ハンコをポン!
日々の通勤に、ちょっとした買い物に、とりあえず飛び出して目的地を後から決めるドライブに、いつでも最高の気分で僕を連れ出してくれるこのクルマ。
子供の頃の情熱を捨てきれなかった僕を、待っていてくれていたかのような最高の相棒です。
この時代にマニュアルシフトのスポーティなクルマを市場に送り出すスピリッツ。