ただ自動車好きとしてアコードを評すると、重量中心を下げて、リアサスペンションをマルチリンク式にしたせいか、走行安定感がかなり良かったです。
走りを体で感じるために、Honda SENSINGを確認する余裕はありませんでした。
高速道路の出口を抜けるために急激に減速しても、ブレーキがしっかり固定してくれます。
ギアスティックが消えてタッチ式になって右手の寂しさはありますがすぐ慣れましたし、むしろ携帯の自動充電、USBの使用がはるかに便利になりました。
ファストバックスタイルですが、後部座席のヘッド部分のスペースもちょうどよかったですし、トランクもゆったりしています。
アコードは、確かに家族で利用されるセダンに間違いありません。
ノーマルモードではまるでバレリーナのように身軽でしっかりした走りを、しかし、たまに1人でゴルフ場に行ったり、出張中にスピードを上げれば、素敵なドライビングを楽しむのに十分だったんです。
一言で今までのアコードを表現すると“大人になっていないパパたちの車”でした。
強靭に整えられた前面デザインとシャープな曲線でデザインされた側面はHondaの感性が明確になっていて、本当にかっこいい。
かなり低いシートポジションと深いレッグルーム、低いシートポジションに基づいたゆったりしたヘッドルームで十分に室内空間の余裕が感じられる。

