全長3395mmに対して、2420mmというロングホイールベースを採用し、安定感のあるルックスを実現。とくにLタイプとターボに設定されるUパッケージ装着車は、ローダウンサスペンション仕様となるため、どっしりと迫力あるスタイルに |
 |
人間工学的に考えられたシートは、前後左右で体をサポートする、ホールド性のよいタイプ。座り心地もよく、長時間のドライブでも疲労は少ない。手に馴染むスポーティな3本スポークステアリングホイールはオプション(Uパッケージ)だ |
 |
フロントシートのヘッドレストを外し、前後のシートを後ろに倒せば、フルフラットのリゾートスペースが出現。また6:4分割可倒式のリアシートはヘッドレストを外してから、わずか2アクションでほぼフラットな状態になる |
 |
スライドドアウインドガラスは、上下昇降のフルオープンタイプ式。つまり上から下まで全部スッキリとオープンしてくれるのでバツグンの開放感が味わえる。安全のため、ウインドを下まで降ろす途中に一度ハンドルが止まる機構付き |
 |
|
 |
|
 |
ボディ壁面の穴開け加工なしで、φ6mmのボルトを取り付けられるユーティリティナットを計28カ所(Proは32カ所)セット。カンタンにもとの状態に戻せるので思いっきりアレンジできる |
 |
壁面のユーティリティナットに、はめ込んで使用できるアタッチメントフックが4個付属(レンチ+収納バッグ付き)する。モノをつるしたり、ロープをかけたりと、多彩な使い方ができる |
 |
|
 |
|
 |
ふだんは収納されているフックを倒すと、モノをかけたり、吊したりできるユーティリティフックは計8カ所。外すとユーティリティナットが出現するという裏ワザ(?)もある |
 |
バモス・ホビオのカーゴアレンジの、いわばデザインシンボルといえるのが、このインフォメーションプレート。これを見ながら次のカーゴアレンジに夢を膨らませてほしい |
 |
|
 |
 |
 |
メーカーオプションで用意するワイパブルマットはお薦めアイテムのひとつ。泥などで汚れてもカンタンに拭きとれる。カーゴルーム床面と、リアシートの背面に採用される |
 |
 |
 |
|
 |
最近、遊びのスタイルが変化してきていると思う。これは、新しい遊びのジャンルにチャレンジしている人たちが多くなってきている現れだろう。それと同時にクルマに対する考え方も、単に移動のためだけの手段から、遊びをアシストするための立派なアイテムとして、その位置づけが大きく変わってきているようだ。
バモス・ホビオは、そんなユーザーの願いをかなえてくれる新しい軽自動車のミニバン。ベースとなったのは「ポケバス」のペットネームで親しまれている「バモス」。これをベースに、大きくなった専用デザインの前後バンパー&フロントグリル、105mm高められたハイルーフなどが与えられた、バモスの新しい仲間なのだ。特徴はなんといってもキャビンの使い勝手が劇的に向上したこと。しかも、ただ空間が広くなっただけでなく、自分流のアレンジが簡単にできるようになったことにも注目したい。
これまでの考え方では、カーゴルームは容積が大きければ優秀! という見方が大半だった。それがミニバンなどのスペース効率の高いクルマが多くなってきた近頃は、それだけでは明らかにアピール不足。結果として、以前のように広い=大ヒットという図式は成り立たなくなってしまったのだ……。バモス・ホビオはそこを問題点として捕らえ、さらに使い勝手が良くなるように進化させている。つまり、カーゴルームとしての捕え方を、フロアだけの2次元的な平面から、壁面の高さを含めた3次元的な立体へと大きく転換させたのだ。Hondaには、これと同じような考え方をもったモビリオ・スパイクがあるけれど、進化の度合いで判断すれば、ボディサイズに制約がある軽自動車のバモス・ホビオが上ではないだろうか。
壁面には市販の直径6mmのボルトを加工なしで取り付けられるユーティリティナットを28ヵ所(商用タイプの「プロ」は32ヵ所)設置。さらに、そのユーティリティナットにハメ込むことで、ロープなどを引っ掛けることができるアタッチメントフックを4個用意している。また、取りはずしのできるユーティリティフックは8ヵ所(Lタイプとターボ)あり、こちらもコンビニフックやロープフックとして使うことができるようになっている。フロアには重い荷物をしっかりと固定するためのタイダウンフックを4ヵ所設置。これを使えばMTBなどの大きくてかさばるものでもしっかりと固定することができる。さらに室内高に余裕が生まれるハイルーフということもあって、タイヤを取りはずすことなく積み込むことができるあたりもありがたい。
空間を活かすには、市販のパイプシステムがベスト。ユーティリティナットを上手く使いこなし、長短のパイピングをレイアウトすることで、縦方向に広がった大きく自由に使える空間が、より一層魅力的に見えてくる。その際、オプションで用意されている“ルーフインナーキャリア”は、揃えておきたいアイテムのひとつ。リアゲート近くの天井付近に装着するのだが、荷物の出し入れが簡単で、まさにジャストフィット! 感心したのは、ルームミラーに写る視界を遮ることがないところ。いくら使いやすくても、安全性が低くなってしまっては意味がないものね。
広くなったカーゴルームは使い勝手も格段にアップしている。その一例がカーゴフロアとリアシートのバックレスト裏側に“ワイパブルマット”をメーカーオプションとして設定したことだ。このマットはウレタンの上に滑りにくい塩化ビニールの一種であるPVCレザーを張ったもの。水を通さないので、濡れたものでも気にせずにガンガン積み込めてしまう。汚れにも強く、サッとひと拭きするだけで、泥汚れもシャットアウトしてしまうスグレモノだ。これだけ高い利用価値で¥15,000は絶対にお買い得だと思う。 |
|