エンジンルームではバッテリーの固定方法やそのアース線、エンジン・マウント・フレームのアース線や、ラジエターの固定方法に“あい”変わらず、感心しました。
特にバッテリーのアース線のシャーシ側への固定には、大型の滑り防止機構付きの金メッキ処理された丸型圧着端子が使用されており感動しました。
お店で他の車(STEP WGN?)のバッテリーアース線を見せてもらったのですが、金メッキ端子が使用されていたので、Honda車共通なのだと思いました。こうした細部のこだわりが好きです。
Accord時代に、あるバッテリー会社の車種別適合表を見たのですが、バッテリーはおおよそ他社より排気量500cc分大きいものが使われています。
これが寒冷地仕様車がない理由でしょうし、スパークプラグの放電特性や、音響的により良い影響を与えているはずです。
ラジエターは他社と比較してもらえると分り易いのですが、非常に丁寧な取り付けをしています。
カバーがしてある場合は目視できませんが、ラジエター枠を触って動かしてみれば、おおよその固定法が分ります。
Inspireのラジエターの固定方法は基本的にAccordと同じですが、Inspireには2つのラジエターがついています。
前にあるラジエターは後部のものより、5/6くらいの大きさです。
前側のラジエター・フィンはV字型で構成されており、水平方向に展開されています。
一方後部のラジエター・フィンはU字型で、垂直方向に展開されています。
こうすることで、後部にも効率的に空気が当たるよう配慮していると思われます。
標準のフロントグリル中央の“H”のロゴ部には、前車との距離測定センサーが取り付けられるよう、ここには空気孔がありません。
一方オプションでフロントグリルがありますが、フロントグリルの1/3くらいの面積を、一本の幅広のバーが占有しています。
このグリルの中央にも“H”のロゴが取り付けられていますが、“H”以外の部分は写真で見る限り、金網になっていてラジエター部に空気が入るようになっています。
これが35iL車にオプションのフロントグリルが付けられない理由だと思います。
このように外観や内装だけでなく、他にも給油口部の造りも比較してみると、Honda車の素晴らしが味わえます。
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