Accord euro R
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アコードユーロRのユーザーズボイス  
夏は来ぬ
達ちゃんさん 50代  (三重県在住) <2008年8月4日の投稿>

夏であれば、涼を求めて北の方角へ旅立つことを考えるのが普通だが、暑いときにラーメンやうどんといった熱いものを汗をかきかき、フーフー言いながら食べることと同じような発想で、連日猛暑の8月初旬、今回はアコードで南へ出かけてみた。

紀勢道を南下して現在の終点である大台大宮ICで下りて、あとはひたすら国道42号を南へひた走る。荷坂峠と矢ノ川峠の2つの険しい峠道を越えて、やっと熊野市の海岸通りに出てくる。
毎年8月17日に開催される熊野の花火大会で有名な七里御浜の美しい海岸線を左に見て、快調にアコードを進める。
和歌山県との県境になる新宮川(熊野川)を渡って、新宮市に入り、最近開通した熊野新宮道のバイパスは通行せずに市街地を出たところの交差点を左折して目的地の南紀勝浦町に予定よりもかなり早く到着する。
早速、温泉に浸かって日頃の疲れを癒す。海岸横の高台に聳える宿で、真下に太平洋を望む絶景である。
夏休み期間であることから、家族連れが多く、部屋は満室で大いに賑わっていた。

翌日も朝からいい天気となり、那智の滝を見てから、さらに南下して橋杭岩で小休止する。
この時は引き潮で多くの人が海岸に降り立って、岩の周辺で散策していた。
買い物と休息の後、まだ南下して串本町へ入り、大島へ架けられたループ橋を左に見ながら本州最南端である潮岬を目指す。
何度となく、訪れている場所ではあるが、この時期テントを張って、キャンプをしているグループもいくつかあって、いつも静かな潮岬にしては賑わいを見せていた。しかし、ここまで辿り着くまでに通った海岸線を見て来ると、海水浴場となっている場所の人出は今ひとつといった寂しい印象でどこも閑散としているように見受けられた。
暑いからといって、以前のように海に来て泳いだり、涼を求めるといった当たり前の習慣が近年薄らいできたように思えるし、ここ数ヶ月はガソリン代の高騰のせいで自宅で寝転んでいたほうが楽で涼しいために外出を控えてしまう傾向にあって、例年の夏に比べると観光地の渋滞も少しは緩和されているのかもしれない。

2日間で500km余りの比較的楽な行程で、海風があって、思ったよりはさほど暑くはなく、栄養の補給もできて、余りにも短すぎるがおかげで寛ぎのバカンスとなった。
夏の太陽にパールホワイトの車体が眩しく輝いて、灼熱の光線を幾分でもはね返してくれて、気持ちだけでも涼しげに感じさせてくれる頼もしいアコードであった。

USER'S VOICE
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