標高2,172mのアコード
- let it beさん (60代/三重県)
2014年9月15日の投稿
今年の夏は天候不順だったために夏恒例の旧交ツアーを少し遅めにずらして、愛車アコードをつかい信州の温泉巡りと称して2泊3日で湯治旅に出掛けてみた。国道292号で当然ながら志賀高原を縦走するのだが、今年は夏から白根山の火山噴火警戒レベルが1から2に引き上げられていて、午後5時以降翌朝8時までは白根山から草津町までの区間は通行できなくなっているし、通行可能な時間帯においても駐停車禁止で、白根山の駐車場にはバリケードが施されていて駐車できなくなっている。
しかしながら、いつものようにアコードはぐんぐん高度を上げながら上り坂が連続する志賀高原を苦も無く2速3速を主に使ってあっという間に登り切ってしまう。同乗している悪友たちもアコードの力強い登攀力に驚愕し感動している。まだ9月の上旬にもかかわらず、温度表示は9℃で長く車外にいると寒くて震える。この日はガスのために視界が悪かったこともあって、山々の景色を楽しむ間もなくアコードは万座温泉へと下っていく。
初日のアコードはちょうど7時間の走行で411kmをいとも簡単に難なくこなしてくれたのである。1,800mの高地ではさすがに夜は冷え、曇っていたために十五夜の月も見えず、翌朝5時に起きて外に出てみたらアコードには霜が降りていた。
毎年のように高地を訪れて山岳道路を走り慣れているアコードではあるが、労わりの気持ちから私が3回入った白濁の湯をアコードにもかけてやりたい衝動に駆られたものの、アコードは平然としており曙光に一段と白く輝いて出発の時を待ってるかのようであった。