ヤーコンって
どんな野菜?
育て方やレシピをチェック!

梨のような食感の不思議イモ
ヤーコン

ヤーコンってどんな野菜?

ヤーコンは南米のアンデスが原産のキク科の多年草です。土の中にできるサツマイモの形に似た塊根(かいこん)を食べる野菜で、割ると中が白っぽいものや黄色っぽいものがあります。春に種イモを植えれば簡単に発芽し、手間いらずで11月の初霜時期に収穫ができます。
ヤーコンは、カロリーが低くてフラクトオリゴ糖やイヌリンが持つ整腸作用、ポリフェノールの多さなどから健康野菜として注目されています。一見サツマイモのような見た目ですが、生で食べると果物の梨のようなシャキシャキ感と甘さがあって、サラダにしてもおいしく食べられます。また、加熱調理して、炒める、茹でることもでき、きんぴらにすると格別です。
「採れたてキッチン」で、
ヤーコンの
特徴
おいしい食べ方を見てみよう!
BSフジ ミニ番組「採れたてキッチン」
#9 ヤーコン(3:53)

ヤーコンのおいしい食べ方

ヤーコンフライとスパイシー中華ケチャップ

材料(2人分)
  • ヤーコン
    200g
  • 溶き卵
    1個
  • パン粉
    適量
  • 揚げ油
    適量
  • 小麦粉
    大さじ2
  • 少々
  • 粗挽き黒こしょう
    少々
  • パセリ
    適宜
  • スパイシー中華ケチャップ
  • ケチャップ
    大さじ2
  • 豆板醤
    小さじ1/2
作り方
  • ピーラーでヤーコンの皮を剥く。
  • 5〜6cmの長さのクシ型に切る。
  • 袋に小麦粉・塩・粗挽き黒こしょう・ヤーコンを入れてまぶしつける。
  • ヤーコンを溶き卵にくぐらせ、パン粉をつけたら、3分ほど休ませる。
  • ケチャップに豆板醤を混ぜ合わせ、ピリ辛ソースを作る。
  • 高音でカリッときつね色になるまで2分ほど揚げる。
  • アツアツのヤーコンフライとスパイシー中華ケチャップの完成。
調理ポイント
  • パン粉をつけ3分ほど休ませると、カリっと揚がる

ヤーコン栽培、3つのポイント

ポイント1
寒さに弱く夏の猛暑にも弱い野菜です。暖かくなってから栽培をはじめ、夏の猛暑を防ぐ対策も必要です。
ポイント2
自然に育つと草丈が2m前後になり、強風に弱くなり倒れてしまうこともあります。先端を摘芯して1mくらいの高さに抑えると栽培がラクになります。
ポイント3
生長すると大きな葉を広げます。株間、畝間ともにたっぷりスペースをとりましょう。株間は50~70cmほどあけ、畝間は1mくらい確保して育てます。

ヤーコンの栽培時期

寒さに弱いため、遅霜の心配が無くなる4月中旬から初霜が降りる11月下旬が栽培期間になります。
種イモを使って栽培するなら、4月中旬以降に発芽させたいので、3月下旬に植えつけ、透明ビニールや不織布を掛け、保温しながら栽培します。苗を購入するなら畑に5月の連休頃に植えつけます。
収穫は早くて11月上旬くらいからで、葉が茶色に枯れ出した頃です。収穫をした塊根は、そのまま土の中においておけば1〜2か月間は持つので、食べる分から掘り起こして使うのがおすすめです。

ヤーコンの育て方

土づくり(新規の畑の場合)

育ちやすい野菜なので、日当たりがよく水はけのよい場所ならどこでもつくれます。ただ、酸性土壌は向きません。ヤーコンは長さが30cmくらい育つので、目安としては深さ20cmくらいに耕すと良いでしょう。やわらかい状態の方がよく育ちます。初めて野菜づくりをするところなら、種イモや苗の植えつけの3週間以上前に1m2あたり牛ふん堆肥を2kg、発酵油かすを200g、貝殻石灰を100gいれ、軽く耕しておきます。
なお、粘土質の畑は肥料もちがいいので、元肥は上記の量の2割減とし、逆に肥料の消耗や流失が多い砂質の畑では、上記の量の2割増を目安にします。
畝は粘土質の畑では10~15cm程度のやや高めにしておきます。水はけがよくなり、生育初期の根腐れが無く安心です。砂質の畑の場合は、排水性が高ければ5cm程度の低い畝で十分です。早い時期に植えつけをするときはマルチフィルムを張ると、温度や湿度が安定し、生育がよくなります。
野菜づくりを続けている畑の場合は?
冬収穫する野菜がよく育った場所を利用するなら、軽く耕し、植えつける場所の真下を深さ20cmくらい掘って発酵油かすを20g程度入れておきます。追肥をせずに元肥だけでしっかり生育します。
深く耕す時も耕うん機なら楽に耕せる
培土器があれば素早く土寄せができる
往復して畝の原型をつくり、表面をならして形を整える
マルチを畝に広げる
マルチの裾に土をかけて固定する

植えつけ

種イモを植える
4月より早く植えると栽培期間が長くとれるのでイモの肥大がよくなりますが、ヤーコンは寒さに弱いので早く植えるときは保温する必要があります。マルチフィルムを畝に張って保温し、地温が下がりすぎないようにします。温度が低ければ不織布、保温ビニールなどをべた掛けしておきましょう。土が5cmくらい被るように種イモを植えます。株間は50〜70cm空けます。芽がたくさん出てきたら、そのままでも栽培できますが、本葉2~3枚のときに芽を2~3本に絞ります。
マルチフィルムに穴をあける。株間は約50~70cm程にする
種イモが埋まる深さを目安に植穴を掘る
植穴に種イモを入れて、上から5cm程度土を被せる
5月ごろの様子。寒さに弱く遅霜に当たると枯れてしまう場合もあるので、5月中旬までは寒冷紗のトンネルなどで保温しても良い
7月ごろの様子。梅雨が開けたらマルチフィルムを取り外してもいい
9月ごろの様子。ぐんぐん上に伸び、葉を大きく広げる
10月ごろ。草丈が1mを超えるようなら倒れないように摘芯をする
11月ごろ。葉が枯れだしたら収穫の合図
苗を植える
5月の連休頃に、本葉3〜5枚の苗を植えつけます。5月中旬以降に植えつけるならマルチフィルムなしでも育てられます。種イモをポット育苗することもでき、たくさん芽がでたら株分けできます。
連作障害
ヤーコンは連作障害が出にくいので、連作が可能です。

暑さ対策・摘芯

暑さに弱く30℃を越えると生育が悪くなるので、梅雨が空けたらマルチフィルムをはずすことも考えます。雑草を排除する能力が高いので、除草にもそれほど気を使う必要はありませんが、雑草で株元の風通しが悪くなって蒸れないように気をつけましょう。枯れ草やワラを根元に敷いておくと暑さによる生育不良対策に有効です。
背丈が1mを越えてきたら先端を摘芯して、伸びを抑えておくと安心です。放っておくと2mくらいになり、台風などの強風でなぎ倒される可能性があります。支柱を使って誘引してもいいでしょう。
初夏に小さなヒマワリのような花が咲きます。枯れたら摘みます。まれにアブラムシなどがつくことがありますが、基本的に病害虫には強いので心配いりません。

収穫

秋になるとイモの肥大が始まり、11月上旬頃から収穫できます。イモは根元を中心に10〜15個くらいでき、20〜30cmくらい伸びます。育ったイモを切らないように、収穫するときは根元から30cmくらい離れたところにスコップを入れて掘り出します。
サツマイモみたいな形のイモは塊根と呼ばれ、収穫して食べる部分です。根元近くには紫色っぽい固まりができていて、これは地下茎にできる塊茎です。塊茎は保存しておけば翌年の種イモになります。塊根は種イモになりません。
イモは株元から30cmくらい離れたところまで伸びるので、掘り上げるときに切らないように。1株で3〜6kg収穫できる
根本の紫色のところが塊茎。ここが来年の種イモになる

ヤーコンの保存方法

丸ごと保存する場合は新聞紙などに包み、冷暗所で保存します。また使いかけのものについては、切り口から傷み始めるのでぴったりとラップで包んで冷蔵保存し、早めに使い切るようにしましょう。
また、土の中で保存すると長持ちするのですぐに食べないときにはおすすめの保存方法です。
監修
レシピ:きじまりゅうた
育て方:株式会社 学研プラス
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