STEP.1

イチゴの
畑づくり

~根張りを良くする
元肥のすき込みと高畝づくり~

元肥を深く
万遍なく混ぜ込む

甘いイチゴを収穫するためリン酸が豊富な骨粉を利用

イチゴの根はデリケートです。乾燥にも加湿にも弱く、未熟な有機物に当たると根が傷み、生育が悪くなります。
まず15cm以上深く粗く耕したあと、元肥を同じ深さですき込みます。この時肥料は、実つきを良くして甘さを増やすために、リン酸を混ぜることがポイントです。リン酸が豊富な有機質肥料として、骨粉を元肥と一緒に混ぜ込みます。その後、水はけの良い土を好むイチゴが、しっかりと根を張れるように、中間的な土質の畑や粘土質の畑の場合は20cm程度の高畝をつくります。
畝の準備をしたら、最低3~4週間は放置。十分に有機物の分解が進んだ畑に苗を植えると、生長が安定します。耕うん機があると、深耕にも畝立てにも大活躍します。

深耕がラクに手早くできる

まず、FF300の前輪を最大耕うん深さに設定して、耕うん機をかけて土をほぐします。かたく締まった土の中に深いところまで空気を送り込むイメージです。

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元肥をまいたら、耕うん機の最大耕うん深さで土に混ぜ込みます。深い所に混ぜ込むことで、イチゴの根が畝全体に深く広く張るようになります。

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中間的な土質や粘土質の畑では、培土器を利用して土を寄せます。最後にレーキや鍬で上部を整えて、畝の完成です。

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畝をつくったら黒マルチを張ります。初期生育が促され、雑草の抑制になります。粘土質の畑の場合は、畝が乾き気味の時に張りましょう。湿っていると根腐れが心配です。

元肥の目安
(中間的な土質、1m2あたり)

  • 完熟牛ふん堆肥…2kg
  • 油かす…1kg
  • 骨粉…1kg

畝づくりのポイント

  • 深くまで耕して元肥を混ぜる
  • 水はけの良い高畝をつくる