特集・交通事故負傷者数「105万人突破」を考える
事故件数・負傷者数の増加に歯止めを!
事故件数・負傷者数の過去10年の推移のほか、性別・年齢別、事故類型別、
状態別でみた交通事故および負傷者の特徴や問題点を明らかにし、
交通事故減少にむけての課題を探りました。

999年の交通事故による死者数は9006人と4年連続で減少を続ける一方で、事故発生件数は85万363人と7年連続でワースト記録を更新し、負傷者数も105万397人と史上初めて100万人台を突破しました。
 交通事故件数と負傷者数は、いずれも過去10年間増加傾向にあります。負傷者数は90年の79万295人から99年は105万397人と10年間で33%の増加、事故発生件数も90年の64万3097件から99年には85万363件とこちらも32%増加しています。この傾向は今年になっても続き、2000年1月から8月末までの負傷者数は73万9944人と昨年同期より6万1005人も増えています。
 一方、死者数は過去10年間で92年の1万1451人をピークに減り続け、99年は90年に対し20%減の9006人と、9000人を割る寸前のところまできました。
 事故類型別による負傷者数の内訳ですが、車両相互が91万7050人、人対車両が8万654人、車両単独が5万2587人となっています。ここから車両相互による負傷者数が全負傷者数の87.3%と圧倒的に多く、9割近くを占めていることがわかります。
 今号ではこのほか、目立つ若者や高齢者の事故、急増する追突事故などの実態をデータやグラフをもとに紹介します。

●負傷者数・事故件数・死者数の推移   「平成11年度版 交通統計」
注・負傷者数、事故件数については左側座標軸、死者数は右側座標軸参照
 
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