特集・バイク事情2000
大人のライダーの増加、女性ライダーや走行環境の変化、
カスタムバイク人気の再騰など
8つのキーワードから最新のバイク事情を紹介します。
ph
000年秋、大型自動二輪車および普通自動二輪車の最高速度規制が軽自動車とともに現行の時速80kmから普通自動車と同じ時速100kmに引き上げられます。これは自由で便利、安全で快適な乗り物として、社会の様々な場面で使われ、親しまれてきたバイクが、社会的にも交通社会を構成する対等のパートナーとして認知されたともいえるのではないでしょうか。
 96年、教習所で大型二輪免許が取得可能になり、多くの大型二輪ライダーが生まれました。10年前まではバイクは若者の乗り物と見られていましたが、最近では40代、50代と大人が楽しむ乗り物へとシフトしつつあります。『ビッグマシン』編集長・埜邑博道氏は、大人のライダーの特長として安全意識や社会人としての自覚の高さをあげています。*HMS(ホンダ・
ph
モーターサイクリスト・スクール)のようなスクールに参加して、ライディングテクニックの基本的なことをしっかりと身に付けたいと考えているライダーが多いことがその表れだと語ります。また、埜邑氏はこの状況について「社会とのつながりを意識しながら、バイクを長く楽しみたいという継続性が出てきたことに、バイク文化が育つ土壌が出てきてきたのではないでしょうか」とバイク文化が育つ可能性を見ています。
 この他、バイクの走行環境についてフリーライター・有馬行夫氏、高校生への交通安全教育について日本交通安全教育普及協会・和田浩明主幹、女性ライダーの変化についてチームマリ代表・井形マリ氏のインタビューを掲載しています。さらに、ビジネスバイクの活躍や、カスタムバイクの人気など8つの視点から最新のバイク事情を紹介します。

*HMS(ホンダ・モーターサイクリスト・スクール)
全国8カ所のホンダの交通教育センターで開催しているバイクスクール。ライディングの基礎から応用までを専門のインストラクターが指導する 
 
  安全運転普及活動コンテンツINDEX