衝突軽減ブレーキ(CMBS)
自車が、前方の車両(二輪車含む)のほぼ真後ろから追突するおそれがあるときや、対向車両に正面から衝突するおそれがあるとき、前方の交差車両に衝突するおそれがあるとき、歩行者および人が乗車し移動している自転車(移動する自転車)に衝突するおそれがあるときに、運転者のブレーキ操作を支援し、衝突回避を支援したり衝突被害の軽減を支援したりするシステムです。
- 警告
- 衝突軽減ブレーキ(CMBS)は、あらゆる状況で衝突を回避できるシステムではありません。カメラは天候や速度、路面状況によって検知しにくいことがあります。
取扱説明書に従い使用しないと、衝突などの事故につながり、死亡または重大な傷害にいたるおそれがあります。
周囲の状況を確認し、十分な車間距離を保ち安全運転を行ってください。
- さらに詳しく
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このシステムのカメラの取り扱いについては下記を参照してください。
アクセルペダルの踏み込み量が大きいときに、システムが作動しない場合があります。
運転中はCMBSをOFFにすることはできません。
以下の場合、CMBSが自動的に停止し、警告灯が点灯することがあります。- 山岳路や悪路を長時間走行したとき
- 雨、霧、雪などの悪天候のとき
- パーキングブレーキをかけて走行したとき
- カメラの温度が高温のとき
- フロントガラスの汚れ、曇り、雨粒、泥、湿った雪、シール、アクセサリー、ステッカーやフィルムなどによりカメラ前方が覆われているとき
- タイヤの異常を検出したとき
エンジン始動後、約15秒の間はCMBSは作動しません。
車両の整備や検査の際に、シャシーダイナモやフリーローラーを使用するときはCMBSをOFFにしてください。
頻繁に警報が作動するなど、システムに異常を感じたときは、Honda販売店で点検を受けてください。
システムの作動

- フロントワイドビューカメラ
- フロントガラスの上部にカメラを装備。
自車の車速が約5km/h以上になるとカメラが前方の車両(二輪車含む)、歩行者および移動する自転車の検知を開始。
自車との速度差が約5km/h以上ある車両(二輪車含む)、歩行者および移動する自転車に対して衝突のおそれがあるときに、CMBSが作動します。
交差点などでの右折時は、自車が約30km/h以下で走行中に対向車両(二輪車含む)、歩行者および移動する自転車に対して正面で衝突するおそれがあるときに、CMBSが作動します。
対向車両、停止車両、前方の交差車両、歩行者および移動する自転車に対しては、自車が約100km/h以下で走行中に衝突のおそれがあるときに、CMBSが作動します。
CMBSが作動し、停車した後または衝突のおそれがなくなったと判断した後に、CMBSは解除されます。
なお、衝突を回避しようとして、運転者がハンドル、ブレーキペダル、アクセルペダルを操作したときは、システムが解除されることがあります。
CMBSの警告のしかた
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以下の方法により、CMBSは衝突のおそれがあることを、運転者に知らせます。
- マルチインフォメーションディスプレイの警告表示や警告音による警告が発生します。
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- 警告音
CMBSの警報距離を遠め・標準・近めの3段階から選択することができます。
遠めは標準に対して遠くで警告します。近めは標準に対して近くで警告します。
CMBS作動の流れ
CMBSの作動には衝突の可能性に応じ3つの段階があります。しかし、状況によっては途中の段階から作動することがあります。
車両と自車の距離
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状況
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ブザーと表示による警告
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ブレーキ
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第1 段階 |
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車両への衝突のおそれがでてきた状況 |
警告表示が点滅する
さらに接近すると、警告表示およびブザーによる警報を行う
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第2 段階 |
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衝突の危険が増し、衝突するまでの余裕が少なくなった状況 |
警告表示およびブザーによる警報を行う |
軽いブレーキ |
第3 段階 |
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回避が困難な状況 |
強いブレーキ |
※:CMBSによるブレーキが作動しているときは制動灯が点灯します。
- 自車
- 車両
- 遠め
- 標準
- 近め
CMBSのONとOFF
マルチインフォメーションディスプレイを使用して、システムのON/OFFを切り換えることができます。
CMBSをOFFにした状態でパワーモードをOFFにした場合でも、再度パワーモードをONにすると自動的にONになります。
次のような場合、カメラが車両(二輪車含む)、歩行者および移動する自転車や路面状況を正しく検知できず、CMBSが正常に作動しない場合があります。
環境によりカメラが正しく検知できない事例
- 雨、霧、雪などの悪天候のとき
- トンネルの出入り口や、木、建物の影などで周囲の明るさが変化したとき
- 車両(二輪車含む)、前方の交差車両、歩行者および移動する自転車と背景のコントラストが低いとき
- 夜明けや夕暮れ時に太陽に向かって走行するとき
- 強い光が車両、歩行者、移動する自転車および路面に反射しているとき
- 路上の設置物(ガードレール、電柱、木、駐車車両、建物、壁など)を、車両や歩行者と誤って認識したとき
- 前方の車両(二輪車含む)による水しぶきや雪の巻上げがあるとき
- 夜間やトンネル内などで周囲が暗く、車両(二輪車含む)、歩行者および移動する自転車の全体が照らされていないとき
道路の状態によりカメラが正しく検知できない事例
- 不鮮明な車線、タイヤのあと、ライトの反射、水しぶき、高いコントラストなどがある雪道、または湿った路面のとき
- カーブ、うねった道路、坂道などのとき
- 坂道や、丘の頂上に近づいているとき
- 段差などにより車両が大きく揺れたとき
自車の状態によりカメラが正しく検知できない事例
- 夜間やトンネル内などの暗いところで、ヘッドライトが点灯していない状態で走行しているとき
- フロントガラスの汚れ、曇り、雨粒、泥、湿った雪、シール、アクセサリー、ステッカーやフィルムなどによりカメラ前方が覆われているとき
- ワイパーの拭き残しがあるとき
- ヘッドライトのレンズが汚れて照射が弱いときや光軸がずれて、暗いところで前方が見にくいとき
- サイズや種類、構造の違うタイヤやホイールを装着していたり、タイヤ空気圧が適切でないとき
- カーゴスペースやリヤシートに重い荷物を積んで、車が傾いているとき
- サスペンションを変更したとき
- タイヤチェーンを装着しているとき
- パーキングブレーキがかかった状態で走行中のとき
- ウィンドウォッシャーからの水滴またはワイパーブレードによってカメラの視野が遮られているとき
- 滑りやすい路面などで車の動きが不安定なとき
- さらに詳しく
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タイヤは、四輪とも同一指定サイズ、同一種類、同一銘柄および摩耗差のないタイヤをお使いください。サイズ、種類、銘柄や摩耗度合の異なるタイヤを使用すると、システムが正常に作動しないおそれがあります。
サスペンションの改造はしないでください。システムが正常に作動しないおそれがあります。
前方の車両、対向車両、前方の交差車両、歩行者および移動する自転車の状態によりカメラが正しく検知できない事例
- 前方の車両(二輪車含む)、対向車両、前方の交差車両、歩行者および移動する自転車との距離が極端に短いとき
- 前方に車両(二輪車含む)、対向車両、前方の交差車両、歩行者および移動する自転車が急に割り込んできたり、飛び出してきたとき
- 自転車が停止しているとき
- 前方の車両(二輪車含む)、対向車両が横、または斜めを向いているとき
- 前方の車両(二輪車含む)、対向車両、前方の交差車両、歩行者および移動する自転車が背景に紛れて検知できないとき
- 歩行者が集団で前方にいるとき
- 移動する自転車が集団で前方にいるとき
- 歩行者や移動する自転車の横断速度が速いとき
- 歩行者や移動する自転車が対向して接近してきたとき
- 暗がりで前方の車両、対向車両が片側点灯または無灯火のとき
- 歩行者の一部(頭や手足など)が荷物などによりかくれているとき
- 歩行者が前かがみやしゃがんだ姿勢をとっているとき、手を挙げたり、走っているとき
- 歩行者の身長が約1m 以下、または約2m 以上のとき
- 歩行者がベビーカーや自転車などを押しているとき
- 車両が斜め横から接近してきたとき
- 特殊な形状の車両(タンクローリーなど)が側方から接近してきたとき
- カーブや坂を走行中の車両が側方から接近してきたとき
その他検知、作動できない事例
- 小さい二輪車やサイドカー付き二輪車、特殊な形状の車両および車いす
- 荷物を積んでいないトラックなど前側に対して後側の高さが低い、もしくは幅が狭い車両
- 前方の車両(二輪車含む)、対向車両、歩行者および移動する自転車が自車の正面にいないとき
- 前方の車両(二輪車含む)、対向車両、歩行者および移動する自転車と自車との速度差が大きいとき
- 前方の車両(二輪車含む)、対向車両、歩行者および移動する自転車と自車との速度差が小さく、対象物との距離が短いとき
- 側方から接近する車両、歩行者、および移動する自転車と自車との速度差が大きいとき
- 側方から接近する車両、歩行者、および移動する自転車と自車との速度差が小さく、対象物との距離が短いとき
- 前方の車両(二輪車含む)や移動する自転車が急減速したとき
- 運転者が衝突を回避しようとして、ブレーキやハンドルを操作したとき
- 運転者が急加速やハンドル操作(交差点などでの右折時を除く)※1をしながら、前方の車両(二輪車含む)、対向車両、歩行者および移動する自転車に接近したとき
- 子供用自転車、折り畳み自転車および三輪車などのタイヤ径が小さい自転車やタンデム自転車などの全長が長い自転車
- 前方の車両(二輪車含む)、対向車両、前方の交差車両、歩行者および移動する自転車の形状をカメラが正しく検知できないとき
- 前方または側方から接近する車両の最低地上高が極端に高いとき
※1:右折時に対向車両に対して正面で衝突のおそれがあるときにCMBSが作動しますが、急なハンドル操作などによっては作動できない場合があります。
衝突の可能性が高くない場合の作動について
衝突の可能性が高くなくても、以下のとき、CMBSが作動することがあります。
また、車両、歩行者および移動する自転車の動きによってシステムが衝突の可能性があると判断した場合にはCMBSが作動することがあります。
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- 車両、歩行者および移動する自転車と自車が接近したとき
- 車両や歩行者、移動する自転車が自車の前方を通過したとき
- 低い構造物の下や狭いゲートの間などを規制速度を超えるような速度で通過しようとするとき
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- 駐車時など、停止している車両や壁に接近するとき
- カーブを走行中に側方から車両が接近するとき
- 左折または右折する車両(二輪車含む)、歩行者、および自転車を通過するとき
- 前方の側方から近づいてくる車両(二輪車含む)、歩行者、および自転車の前を通過するとき
- 車両(二輪車含む)、歩行者、および自転車が左折または右折して自車の側方から近づいたとき
- 左折または右折中に前方の車両(二輪車含む)、および自転車の前を通過しようとしたとき
- 左折または右折中に車両(二輪車含む)、および自転車が自車の前方を通過しようとしているとき
- 車両(二輪車含む)、歩行者、および自転車が自車の進路に入って止まったとき
- 左折または右折中に横断中の歩行者が自車の進路に入って止まったとき
- 路上駐車中の車両の横を通過するとき
✤:タイプやオプションなどにより、装備が異なります。
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