路外逸脱抑制機能の制限

以下の条件下では、システムは白線(黄線)、草、砂利などの道路境界や対向車両を検知できず、システムが正しく機能しない場合があります。

環境の状態によりカメラが正しく検知できない事例

  1. 白線(黄線)と道路表面の区別ができないとき
  2. 雨、霧、雪などの悪天候のとき
  3. 路面に雪が残っていたり湿っているとき
  4. 夜明けや夕暮れ時の太陽に向かって走行するとき
  5. 白線(黄線)の付近に影が映っているとき(木々、建物、ガードレール、車両など)
  6. トンネルの出入り口や、木、建物の影などで明るさが変化したとき
  7. 強い光が道路に反射しているとき
  8. 夜間やトンネル内などで周囲が暗く、車線や路面、対向車両の全体が照らされていないとき
  9. 前方の車両との距離が極端に短く、車線や路面がかくれているとき
  10. 道路境界が草や砂利以外などのとき

道路の状態によりカメラが正しく検知できない事例

  1. 車線規制や仮設車線がある区間を走行するとき
  2. 道路の修復や劣化などにより重複やかすれている白線(黄線)、タイヤ痕、さまざまな線が道路にあるとき
  3. 交差点や横断歩道など車線の数が増減している区間や車線が複雑に交差している区間を走行するとき
  4. 車線の幅が極端に狭いときや広いとき、または変化しているとき
  5. 車両などが白線(黄線)の一部を隠しているとき
  6. 坂道や、丘の頂上に近づいているとき
  7. 段差などにより車両が大きく揺れたとき
  8. 路上のもの(縁石、ガードレール、パイロンなど)を白線(黄線)と認識したとき
  9. 舗装されていない道路や荒れた道路を走行するとき
  10. 車線が二重に描かれている道路を走行するとき
  11. 凍結路や積雪路など滑りやすい路面を走行するとき
  12. 分岐・合流路などを走行するとき
  13. 雪上路や路上の雪・水溜まりなどで舗装路が部分的に見えているとき
  14. 未舗装路やわだちのある道路を走行しているとき
  15. カーブ、うねった道路、起伏のある道など、道路状況により白線(黄線)を正しく認識できないとき

自車の状態によりカメラが正しく検知できない事例

  1. ヘッドライトのレンズが汚れて照射が弱いときや光軸がずれて、暗いところで前方が見にくいとき
  2. フロントガラスの汚れ、曇り、雨粒、泥、湿った雪、シール、アクセサリー、ステッカーやフィルムなどによりカメラ前方が覆われているとき
  3. 夜間やトンネル内などの暗いところで、ヘッドライトが点灯していない状態で走行しているとき
  4. 運転者がアクセル、ブレーキまたはステアリングを操作したとき
  5. ワイパーの拭き残しがあるとき
  6. サイズや種類、構造の違うタイヤやホイールを装着していたり、タイヤ空気圧が適切でないとき
  7. カーゴスペースや後席に重い荷物を積んで、車両が傾いているとき
  8. タイヤチェーンを装着しているとき
  9. サスペンションを変更したとき

対向車両の状態により正しく検知できない事例

  1. 対向車両が横、または斜めを向いているとき
  2. 前方に対向車両が飛び出したとき
  3. 対向車両が背景に紛れて検知できないとき
  4. 暗がりで対向車両が片側点灯または無灯火のとき
  5. 対向車両との距離が極端に短いとき
  6. 対向車両の一部が前方の車両によりかくれているとき
  7. 対向車線が複数あるとき、または右左折専用車線があるとき
  8. 隣接車線に駐停車もしくは極端に遅い速度で移動している車両があるとき
  9. 対向車両が特殊な形状の車両
  10. 対向車両の形状をカメラが正しく検知できないとき

衝突の可能性のない場合の作動について

以下のとき、路外逸脱抑制機能が作動することがあります。

  1. カーブ走行などで自車の正面に対向車両がいるとき