テントを設営し、川の上流へ。
キャンプ場でアーリーチェックインの手続きを済ませて、まずはテントを設営する。
今回の計画では、長瀞オートキャンプ場を川下りの終着地点・キャンプ地とする。
クルマをキャンプ場に停めたまま、パックラフト道具だけを持って電車で上流へと向かい、川を下ってキャンプ場に戻ってくる予定だ。
テントを設営し終わったら、早速パックラフトのパッキングをする。
50〜70Lほどのバックパックであれば、パックラフト道具一式を収納できる。
諸説あるが、その語源は「パッキングできるラフト(=いかだ)」だと言われている。このコンパクトさ、携行性の高さがパックラフトの最大の魅力だ。
パッキングが完了したら、長瀞オートキャンプ場から徒歩約15分のところにある秩父鉄道の野上駅へ。
そこから2駅上流側にある上長瀞駅まで電車で移動する。
上長瀞駅で普段からパックラフトで川下りを楽しんでいる仲間と合流し、スタート地点となる親鼻鉄橋付近の河原を目指す。
船をセットアップ。
水しぶき激しい瀬へ繰り出す。
河原に着くなり船の準備に取り掛かる。
空気入れを使って船を膨らませるのだが、適度に膨らむまでには5分もかからない。この手軽さもパックラフトの良さだ。
パドルやライフジャケット、ヘルメットなど、パックラフトの道具を準備。
背負ってきたバックパックやファーストエイドキットなどは、防水バッグの中に入れてデッキの先端にくくりつける。
準備が整ったら早速、川へと船を漕ぎ出す。
この日の気温は28度。水量も申し分なし。ほどよく水が冷たく感じられ、パックラフト日和と言える。
まずは、肩慣らしにはちょうどいい小さめな瀬を下る。
僕の船は、水が内側に入ってきたときに自動排水用の穴があるセルフベイラー式。水を船外へ出す手間がなく、このような水しぶきの激しい川を下るのに適したモデルだ。
ほどなくして、今日最も激しいエリアである、小滝の瀬に到着した。
瀬に入る手前で一度、船を陸に上げ、事前に瀬を目視で確認する。これはスカウティングといって、岩の位置や水が流れるラインを陸上から確認し、安全なルートを事前に把握しておく行為だ。