可愛く・格好良く・安全に!
焚き火の服装をスタイリストが解説

更新日:2022.09.28

こいしゆうか
焚き火を安全に楽しむ着こなしについて、
アウトドアスタイリストに聞きました!

こんにちは!こいしゆうかです。

今回は、アウトドアウェアの専門家・スタイリストの近澤一雅さんに、焚き火を安全に楽しむ着こなし術を聞いてきました。プロの視点から、最新の難燃素材を使ったアイテムや、おしゃれに着こなすコツを男女別にコーディネート例を使って解説します。

いつもの格好にひとつアイテムを足すだけのお手軽コーデも紹介していますので、ぜひ次の焚き火の参考にしてみてくださいね!

ちなみに、焚き火を楽しむ際は、コットンやウールなどの天然素材や難燃加工が施されたもの(難燃素材)など、燃えにくい素材の服を着用するのが鉄則。タウンユースでも人気の高い化繊のアウトドアウェアなどは、避けた方が無難です。火の粉で「お気に入りの服に穴を開けてしまった」なんて悲劇に見舞われないよう注意して楽しみましょう。

今回教えてくれたのは

アウトドアスタイリスト
近澤 一雅さん

多くの雑誌やテレビ番組で活躍するアウトドアスタイリスト。豊富な知識だけでなく、自身のアウトドア経験を活かした、おしゃれかつ実用的なスタイリング提案を得意とする。

コーディネート① トップス編

燃えにくい難燃素材のウェアは、焚き火好きの強い味方。うまく着こなすには、コーデの素材感を統一させることと、積極的に差し色を使うこと。まずはトップスを中心としたコーデを紹介します!

男性コーデ

イギリスの伝統的な装いを思わせる、シックなコーディネート。テカテカとした化繊を避けて自然な風合いのウェアを合わせているので、アウトドア感が強すぎず、街でも自然な印象です。燃えやすい化繊のインナーダウンを難燃素材のジャケットの下に忍ばせることで、防寒性もカバーしています。

【主なアイテム】

・難燃素材のジャケット
・ウールライクフランネルパンツ
・レザーのトレッキングシューズ

【ポイント】

クラシックな雰囲気なのに、最新の素材が使われたヘビーデューティーなジャケット。難燃素材をベースに、強度の高い糸を格子状に織り込んだ「リップストップ生地」を使っているので、裂けたりほつれたりしにくく、ガンガン使い込めば、味もでてきます。

女性コーデ

難燃素材のフリースジャケットを主役にした、見た目にも暖かなコーディネート。ジャケットもスカートもナチュラルな色なので、ニットキャップやインナーで差し色を使えばぐっとおしゃれ感UP。面積が少ないアイテムなら派手な色を使ってもOKです。思い切ってピンクやオレンジなどのビビッドカラーに挑戦してみてください!

【主なアイテム】

・化繊の差し色ニットキャップ
・難燃フリースジャケット
・難燃コットンのジャンパースカート

【ポイント】

軽くて暖かいフリースはほとんどが化繊100%のため、火の粉で簡単に穴が開いてしまい、本来焚き火には厳禁。でも今回チョイスした難燃フリースを使用したジャケットなら、焚き火の近くでも気兼ねなく着用できます。擦れやすい腕部分が難燃コットンで補強されているのも安心。

フリースなのに難燃素材なんてすごーい!
こんなほっこりとしたファッションで焚き火できるなんてうれしいなあ。

こんな渋い格好なのに、防寒から難燃性まで機能面もバッチリ!
早く焚き火の前に座ってカッコつけたい……。

コーディネート② ボトムス編

次は、ボトムスを中心としたコーデをご紹介。上半身より焚き火の熱にさらされやすい下半身こそ、焚き火ウェアの出番。 シンプルなウェアでも野暮ったく見えない着こなしのコツを伝授します。ポイントはサイジングと色合わせです!

男性コーデ

ハットにパーカーを合わせた、ストリートテイストのコーデ。パーカーはあえて1〜2サイズ上のものを選ぶことで、今っぽいシルエットになります。ただ、ボトムスも大きすぎるサイズにしてしまうとちょっとルーズな雰囲気になってしまうので、パンツはジャストサイズに近いものを選んでくださいね。

【主なアイテム】

・コットンのハット
・スウェットビッグシルエットパーカー
・難燃素材のパンツ

【ポイント】

焚き火用のパンツは中綿入りなど厚手のものが多い中、今回は難燃素材を使いつつ薄手で自然な風合いのものをセレクト。見た目にも涼しげで季節を選ばず、ストレッチ性もあるので、短パンの上からオーバーパンツとして履くこともできます。裾をロールアップすれば、さらに軽快な印象に。

女性コーデ

膨張色(明るい色)のエプロンを野暮ったく見せないコツは、収縮色(暗い色)のボトムスやシューズを合わせること。コーデが引き締まります。また、差し色ハットと柄物のニットと派手めなアイテムを上半身に選ぶことで、視線を上に集めて全体のバランスをよく見せることができますよ。

【主なアイテム】

・コットンの差し色ハット
・化繊混紡コットンの柄物ニット
・難燃素材のエプロン

【ポイント】

カバーできる範囲の広いエプロンは、料理だけでなく焚き火との相性も抜群。また、アウトドアブランドのものはポケットが多く収納力が高いので、キャンプのあらゆるシーンで作業性がアップします。センターに入ったスリットで、かがむ動作もラクラク。

コーディネート③ ちょい足し編

最後は、焚き火に役立つアイテムを使った「ちょい足し」コーデをご紹介。自然に着こなすためのポイントと、アイテム選びで欠かせない条件を解説していきます!

男性コーデ

登山でおなじみのゲイターを使ったコーディネート。パンツとシューズのカラーをバイカラーのゲイターに合わせることで、登山ギアであるゲイターを自然に着こなしています。重厚な雰囲気になりすぎないよう、ジャケットは淡いブルーでさわやかさを。

【主なアイテム】

・難燃素材のフィールドジャケット
・ナイロンパンツ
・難燃素材のゲイター

【ポイント】

ゲイターとは、靴内に雨や砂が侵入するのを防いでくれるアイテム。主に登山で活躍しますが、実は焚き火にもベストマッチ。靴やパンツを焚き火のダメージから保護してくれます。ただ、化繊の防水生地で作られた登山用ではなく、難燃加工がされた焚き火用のゲイターを選ぶこと。

女性コーデ

焚き火の火の粉から身を守ってくれる定番アイテムといえばブランケット! 気分の上がるマルチカラーのものをコーデの主役に。ブランケットに使われている色から他のウェアの色を拾えば、色のまとまりがあるコーデになります。ボトムスには今季も人気のコーデュロイパンツを選びました。

【主なアイテム】

・フリースのシャツジャケット
・コーデュロイパンツ
・ウールのブランケット

【ポイント】

身体が冷えやすい女性にとっては防寒対策にもなるブランケットは、キャンプに一枚は持っていって損のないアイテム。フリースやポリ混紡など、化繊素材を使ったものは熱で溶けてしまう可能性があり、焚き火には不向き。出来るだけコットンやウール製のものを選びましょう。

焚き火ウェアを着こなす
ポイントをおさらい!

アウトドアファッションのプロが教える、焚き火ウェアの着こなし術はいかがでしたか?
近年は焚き火向きのアイテムが多数登場しているため、ぜひトライしてみてください。

最後に、着こなしで気をつけたいポイントをおさらいします。

焚き火時の着こなしで
気をつけたいポイント

1. アイテムの素材感を統一させる
2. 積極的に差し色を使う
3. 膨張色と収縮色のバランスをとる
4. 火のダメージを受けやすい下半身を重点的に守る

この4点に気をつけて、癒やしの焚き火タイムを楽しんでください!

日中・夜・雨天時のコーディネート例はこちら
キャンプに最適な服装は?素材や着こなしをシーン別に解説

衣装協力:
◎トップス編
【男性】
・アウター/FLAME RETAINT TAKIBI JACKET(ノービット)
・ベスト/001VEST(タイオン)
・インナー/バリスティックリッジハイネックロングスリーブTシャツ(コロンビア)
・パンツ/ブラッシュドウーブンパンツ(カリマー)
・シューズ/ウィルダネス(メレル)
・キャップ/47×ナンガ タキビキャップ(フォーティーセブン)

【女性】
・アウター/難燃マイヤーブルゾン(オレゴニアンキャンパー)
・スカート/フレイムリターダントオーバーオールスカート(チャムス)
・インナー/ウィメンズリラクシングモーメントロングスリーブクルー(コロンビア)
・ニット帽/フォルデッドビーニー(カリマー)
・ブーツ/ウィンタープル オン(メレル)

◎ボトムス編
【男性】
・パーカー/フーディー(ポーラー)
・パンツ/タキビ リップストップフィールドパンツ(ナンガ)
・シューズ/チェケイピアサイドゴアウォータープルーフ(コロンビア)
・ハット/倉敷帆布ハット(セトアウト)

【女性】
・エプロン/フレイムリターダントエプロン(チャムス)
・ニット/ブービーノルディックニットクルートップ(チャムス)
・パンツ/ピュアセームツイルポースンパンツ(ティグル ブロカンテ)
・ハット/バケットハット(チャムス)
・シューズ/ホーソンレイン ロウ アドバンススリー オムニテック(コロンビア)

◎ちょい足し編
【男性】
・ジャケット/マルチキャンプジャケット(カリマー)
・ニット/オールタイムニットウールミックスモック(マニュアル アルファベット)
・パンツ/MK5 パンツ(ジーアールエヌ アウトドア)
・ゲイター/タキビゲイター(グリップスワニー)
・キャップ/コーデュロイキャップ(カリマー)

【女性】
・シャツ/ウィメンズシカゴアベニューオムニヒートラインドフリースシャツ(コロンビア)
・パンツ/コーデュロイカーゴワイドパンツ(チャムス)
・ブランケット/ブランケット ヴィンテージスター5(パシフィック ファニチャー サービス)
・シューズ/チャドウィックカフェ(コロンビア)
・キャップ/47×ナンガ タキビキャップ(フォーティーセブン)

今回の遊び場

赤城山オートキャンプ場
〒371-0247 群馬県前橋市三夜沢町425−1
https://autocamp-akagi.com/

今回登場したクルマ:N-ONE

※このコンテンツは、2022年9月の情報をもとに作成しております。