はくちょう座

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学名
Cygnus

星座の特徴

「はくちょう座」は、十字型にきれいに星が並んだ形の美しい星座。この美しい十字型は「北十字」という名前でも呼ばれている。
「はくちょう座」の目印は1等星のデネブで、星座の絵にはハクチョウが翼を大きく広げて空を飛んでいる姿が描かれている。「はくちょう座」は、ちょうど天の川に重なるように位置しているので、天の川の中を飛んでいるようにも見える。

星の位置関係と見つけ方

「こと座」のベガと「わし座」のアルタイル、そして「はくちょう座」のデネブを結んでできる三角形を「夏の大三角」と呼び、夏の星座や星を見つける目印になっている。

知っておこう!

デネブは「しっぽ」という意味で、その名のとおりハクチョウの尾に輝いている。1等星としては暗いほうだが、これは距離が極めて遠いため。夏の大三角のほかの2つ、ベガとアルタイルはそれぞれ25光年、17光年の距離にあるが、デネブまでの距離は約1800光年と推定されている。70~100倍も遠くにあるにもかかわらず1等星として見えているということは、本来の明るさは非常に明るいことになる。
「はくちょう座」には有名な天体や見どころがたくさんあるが、とくに有名なのは、くちばしのところに輝く二重星のアルビレオ。肉眼では1つの星にしか見えないが、望遠鏡を使うとオレンジ系と青系の2つの星に見え、たいへん美しい眺めを楽しめる。宮沢賢治はこの星を「トパーズとサファイアのようだ」と表現した。また、デネブの近くに広がる「北アメリカ星雲」なども有名で、天体写真で人気の撮影対象である。
ギリシャ神話では、大神ゼウスが変身した姿だとされている。ゼウスはハクチョウに化け、スパルタの王妃レダに会いに行っていた。ふたりの間に生まれたのが「ふたご座」の兄弟だということだ。また、七夕伝説では、「おりひめぼし」と「ひこぼし」が会う時に天の川に橋を架けるカササギとされている。

監修者

株式会社アストロアーツ

多くの方々に天文・宇宙を身近に感じていただくために、ゲーム機からスマートフォン、パソコン用のソフトウェア製品の開発を行なっています。また、雑誌や書籍などの出版物を通じて、天体観察の楽しみ方、機材の紹介や使い方の紹介もしています