キャンプ向きの機能が充実!
キャンプ専用設計のトートバッグ

更新日:2020.06.03

着替えや小物をガサッと入れて持ち運べるトートバッグは、キャンプで大活躍するアイテムのひとつ。最大の特徴は「ガバッと広がる間口の広さ」でしょう。そのおかげでモノの出し入れがしやすく、バッグ内の視認性もよし。たとえばソロキャンプ道具一式、トートバッグにラフに詰め込んで出かける、なんて方も多いのではないでしょうか。

ただでさえ便利なトートバッグですが、今回は、これをより「キャンプ向き」に仕上げてみたいと思います。シーンや持ち運ぶ道具に応じてカスタマイズできる、「キャンパーのための」トートバッグをDIYします。
とても簡単に作れますし、既製品のカスタマイズに活用できる要素もあるので、ぜひチャレンジしてみてください!

作るトートバッグは、キャンプ用アイテムを運ぶ前提の「キャンプ専用設計」。使うシーンをいくつか想像した結果、カタチは自立するよう「底面が広いやや浅型」にしました。置いた際のどっしりした安定感は、道具を入れた際の安心感にもつながります。

生地は「帆布8号」を採用。張りがあって、硬めながらも家庭用ミシンや手縫いでも作業ができる素材です。裁縫やミシンに不慣れな方でも、ゆっくりと作業をすれば大丈夫。注意すべき点はそう多くありません。
バッグの内側には、ぐるりと面ファスナー(メス)を取り付けます。

こちらは用途に応じて脱着できる「フタ」です。トートバッグにフタ?と思うかもしれませんが、屋外で楽しむキャンプでは土埃などが意外に気になるので、その対策に。フタの形状は遊びを効かせて、ナナメのデザインにしました。

そして今回のトートバッグの最大のポイントが、この仕切り版。これで自分仕様に自由にカスタマイズできるようにします。

仕切り板は100均ショップ等で購入できる樹脂製板で、ハサミとホチキスであっという間に作業完了。その時々の状況ですぐにカスタマイズできるように、とことん簡単さを追求しました。

Completed -完成-

アースカラー主体の道具が多い中、採用したネイビーはキャンプ道具としては珍しい部類です。決して主張しすぎず、カジュアルな雰囲気で自然に溶けこむ色味・風合いは選んで正解!
では、仕組みと使い方について触れていきましょう。

まず、面ファスナーで脱着自在のフタを活用する場合の例。

このフタは、調理系アイテムを入れることを想定してのアイデア。衛生面が気になる調理系などのアイテムでは、ホコリなどが入るのをある程度防げるのは嬉しいポイントです。完全には閉じない構造なので、まな板のハンドルが飛び出てもOK。

仕切り板は、バッグの内側に取り付けた面ファスナーで、好きな位置に自由に取り付けることが可能。上の写真では仕切り板を2枚使って3分割にしています。
生地と仕切り板が、中に入れたアイテムの形状や量に応じ、柔軟にカタチが変化していることがわかると思います。この柔軟性こそ、ハードタイプのコンテナにはない使い勝手のよさですね。

ポケットも取り付けました。クッカーのハンドル、ライターなど「サッと取り出せる小物」を入れておくのにいいサイズ!

今度は仕切り板1枚の場合の例。燃料やランタンでまとめてみました。ランタンはどうしても高さがあるため、フタは外しています。

仕切り板を使わない場合の例。ダッチオーブン10インチ(写真はステンレス製で脚なし約4.9kg)を入れてもスペースには多少の余裕があり、グローブや火バサミなど焚き火系小物も収まりました。
もうひとまわり大きな12インチダッチオーブン(8kg程度)ならちょうど収まるサイズで、耐久性も問題ありません。ただし、脚付きのダッチオーブンを収める場合は底面に緩衝剤を敷くなど対処が必要です。

2枚の仕切り板を、その場でカスタマイズして使ってみましょう。1枚は中央の上から半分くらいまで、もう1枚は中央の下から半分くらいまでハサミで切れ目を入れます。

切った部分同士をかみ合わせると、4分割の仕切り板になりました。バッグの内側にぐるりと取り付けた面ファスナー(メス)は、このような使い方にもフレキシブルに対応します。

コーヒーセットをまとめてみました。こうして上から見ると、雑多になりがちな小物もカテゴリーごとにまとまり、どこに何があるかすぐにわかります。仕切り板の効果は非常に高いですね。

片手でひょいと持ち運べるサイズ感。ボトルなどがある程度上に飛び出しても持ちやすい取手の長さです。

シンプルな中にもキャンプならではの使いやすさを追求したら、とってもステキなキャンパーズ・トートバッグができました。仕切り板の加工法により、使い道はまさに自由自在です。
生地や糸の色も好きなものを選べるし、ワッペンを付けてよりオリジナル感を出すのもいいですね。自分好みのトートバッグ、ぜひ楽しんで作りましょう!

今回のトートバッグの特徴でもある仕切り板のアイデアは、既製品にも活用できます。面ファスナーを必要な分だけ縫い合わせればOK。ぜひ試してみてくださいね!

今回DIYしたギアの作り方はこちら