成長途中の子どもにピッタリ
サイズの木製チェアを作ろう!
更新日:2017.03.29

我が子にピッタリサイズで持ち運びも簡単な木製チェアの作り方をご紹介。大人用も作れば、親子そろってピッタリサイズ。いつものキャンプにオリジナル感が追加され、子どもも十分にくつろげて快適に!
How to make -作り方-
図面
寸法図(子ども用)

組立図

材料



※寸法表記:L(長さ)、H(高さ)、W(幅)、D(奥行き)、t(厚み)
※木材はすべて「クルミ」を使用。
【子ども用】
※モデルの身長:135cm
- ・アルミの細棒
-
- A. Φ7 × L295mm / 2本
- ・木ボルト
-
- B-1. Φ12 × 65mm(ネジ山35mm) / 2本
- B-2. Φ12 × 70mm(ネジ山40mm) / 2本
- B-3. Φ12 × 35mm(ネジ山25mm) / 2本
- B-4. Φ12 × 40mm(ネジ山30mm) / 2本
- ・丸棒(Φ26mm)
-
- C. L270mm / 2本(前脚用)
- D. L355mm / 2本(背もたれ用)
- E. L370mm / 2本(後ろ脚用)
- F. L20mm / 4本(ボルト頭用)
- ・角材(t25mm)
-
- G. L420 × D50mm / 2本(背もたれ・脚受け用)
- H. L440 × D70mm / 1本(後ろの渡り補強用)
- ・角材(t35mm)
-
- I. L430 × D55mm / 1本(背もたれ開き止め用)
- J. L440 × D50mm / 1本(前の渡り補強用)
- K. L440 × D35mm / 1本(脚の開き止め用)
- ・布生地(コーデュラ1000 ナイロン)
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- L. L570 × D225mm(背もたれ用)
- M. L540 × D320mm(座面用)
- ※幅は丸棒を通す分、上下はほつれ防止の折り返し分を含む。
-
- ・首ふりプラパート26mm / 4個
- ・塗料(自然塗料を使用)
※モデルの身長:173cm
※赤字は、子ども用と寸法が異なるもの。
- ・アルミの細棒
-
- A. Φ7 × L345mm / 2本
- ・木ボルト
-
- B-1. Φ12 × 65mm(ネジ山35mm) / 2本
- B-2. Φ12 × 70mm(ネジ山40mm) / 2本
- B-3. Φ12 × 35mm(ネジ山25mm) / 2本
- B-4. Φ12 × 40mm(ネジ山30mm) / 2本
- ・丸棒(Φ26mm)
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- C. L290mm / 2本(前脚用)
- D. L415mm / 2本(背もたれ用)
- E. L390mm / 2本(後ろ脚用)
- F. L20mm / 4本(ボルト頭用)
- ・角材(t25mm)
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- G. L460 × D50mm / 2本(背もたれ・脚受け用)
- H. L540 × D75mm / 1本(後ろの渡り補強用)
- ・角材(t35mm)
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- I. L530 × D80mm / 1本(背もたれ開き止め用)
- J. L540 × D50mm / 1本(前の渡り補強用)
- K. L540 × D45mm / 1本(脚の開き止め用)
- ・布生地(コーデュラ1000 ナイロン)
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- L. L670 × D285mm(背もたれ用)
- M. L650 × D360mm(座面用)
- ※幅は丸棒を通す分、上下はほつれ防止の折り返し分を含む。
-
- ・首ふりプラパート26mm / 4個
- ・塗料(自然塗料を使用)
工具



- 手引き鋸
- 細工鋸
- 差し金
- 角度定規
- ナット加工用タップ 1/2インチ用
- フォスナービット 26mm(縦穴用)
- フォスナービット 1/2インチ(12.7mm)(貫通穴用)
- フォスナービット 10mm(ネジ切り下地穴用)
- ノギス
- 充電ドリル
- タップハンドル
- クランプ
- カッター
- ドリルスタンド
- 紙ヤスリ(ステイキット手研磨ブロック)
- 替え芯ペーパーヤスリ(♯120:荒削り、♯240:中削り、♯400:仕上げ)
- タイトボンド
- トリマーテーブル ビット:9.5mmボールビット使用(座面布取り付け用の溝掘り用)
- 卓上バンドソー(木材カット用)
- 家庭用ミシン(布地縫い付け用)
作り方
1.丸棒に穴を開け、ネジ付きの丸棒を作る


丸棒C、E、Fに下穴を開け、フォスナービット10mmで穴を開ける。木ボルトのネジ山がない部分にタイトボンドを塗り、木ボルトB-1は丸棒C、木ボルトB-2は丸棒E、木ボルトB-3とB-4は丸棒F、それぞれの穴に挿す。挿した後にあふれたボンドは濡らしたウエスでキレイに拭き取る。
※タイトボンドはウエスで拭き取れるタイプなので、気持ちたっぷり目でOK。
2.角材の穴開け

エンピツなどで木材に直接目印を付けると、数ミリのズレが生じることがある。このように原寸サイズの製図があれば、角材にそのまま貼って精密な加工作業に取りかかれる。

角材G、H、I、J、Kに穴を開ける。それぞれクランプで角材とドリルスタンドを動かないように固定し、穴を開ける作業。


【背もたれ・脚受け用角材】
角材Gは前脚側をフォスナービット(10mm)で穴を開けた後、そこにタップハンドルにナット加工用タップ1/2を固定したもので丸棒Cが入る用のネジ溝を作る。
丸棒Dを挿す用の穴は、上から見て前脚側に105°の角度でフォスナービット(26mm)で穴を開ける(貫通させないように注意)。丸棒Eを挿す用の穴はフォスナービット(26mm)で上から見て後ろ脚側に70°の角度で、それぞれ穴を開ける。
【後ろの渡り補強用角材】
角材Hは丸棒Eを挿す穴を、フォスナービット(26mm)で上から見て後ろ脚側に70°の角度で穴を開ける。フォスナービット(10mm)で穴を開けてから、タップハンドルにナット加工用タップ1/2を固定したもので木ボルトB-3が入る用のネジ溝を作る(左右に脚が通る穴とネジが入る穴を1カ所ずつ開ける)。
【背もたれ開き止め用角材】
角材Iは2カ所、フォスナービット1/2インチ(12.7mm)で穴を開ける。
【前の渡り補強用角材】
角材Jは2カ所、フォスナービット1/2インチ(12.7mm)で穴を開ける。
【脚の開き止め用角材】
角材Kは2カ所、フォスナービット(26mm)で穴を開ける。
3.角材のカット

角材H、I、J、Kを卓上バンドソーでカット。
※曲線部分のカットのコツは、寸法よりもやや外側、余り気味にカットする意識で。そうすることで多少のズレは、ヤスリがけで調節可能。
4.ヤスリがけ

角材G、H、I、J、Kのそれぞれをヤスリがけする。
※脚、および脚を通す穴はサイズが26mm丁度なので、丸棒側を穴に通しながらヤスリがけを行う。
5.後ろ脚用の丸棒に穴開け


丸棒Dにフォスナービット(10mm)で、下から差し込む方向から見て145°の角度で穴を開け、タップハンドルにナット加工用タップ1/2を固定したものでネジ溝を作る。
6.座面生地を固定する用の溝作り


トリマーテーブル(9.5mmボールビット)で角材Gに溝を作る。
7.背もたれ、座面生地の縫い付け

ここまでの段階で仮組みをし、脚が水平になるよう丸棒C、Eの長さを調整する。
次に、ミシンで座面と背面用の生地を縫い付ける。
※座面のアルミ棒を通す部分は20mmの折り返しをつけて通し穴を、背もたれの丸棒を通す部分は26mmの折り返しをつけて通し穴を縫製。
8.木材に自然塗料を塗る

すべての木材に自然塗料を塗り込み、自然乾燥で約2時間待つ。
9.首振りプラパートの取り付け

脚先に、樹脂製の首振りプラパート26mmをネジで取り付ける。
10.完成

座面生地にアルミ細棒Aを挿し、角材Gにスライドさせて固定。ほかのパーツを組みあげていけば完成。
※チェアの耐荷重:約80kg(編集部調べで、耐荷重性能試験の結果ではありません)。DIYのウッドチェアは、木材の状態によっても強度が異なります。安全にご注意の上、ご使用ください。
- 監修: 友松すのこ
撮影協力: 赤城山オートキャンプ場
衣裳協力(子ども用): モンベル