「自分の時間を取り戻す」キャンプの時間
おはようございます。まだ雨が降ってなくてよかった。他の人よりも早く起きて、テントの外でこうして一人でコーヒーを淹れて飲んでいる時間が、キャンプでは一番好きなんです。
昔のアウトドア雑誌で、深い森の中でスマートにコーヒーを入れるシーンがあって、すごく憧れましたね。それが今のカフェにつながっているって言っても過言ではないと思います。
このパーコレーターはたぶん初めてのアウトドアギアのひとつ。昔はこれでコーヒーを淹れてたんですけど、今はやかん代わりです。それでもちゃんとお店の味が出せるようになりましたよ。
うちのカフェでは、今は八王子に住む友達の焙煎士が焙煎してくれたオリジナルブレンドの豆を使っています。ビターな感じですごく美味しくて。しっかり深煎りなんだけど、ただ苦いだけじゃないんです。
このコーヒーミルもだいぶ古い。珈琲豆はすごく繊細で、挽きたてじゃないと豆の油分が飛んで酸化が早まり、風味が損なわれてしまうから、面倒かもしれないけど一杯分ずつ挽くようにしています。
でもこの時間も嫌いじゃない。リールもそうだけど、僕は巻くのが好きなんだろうね(笑)。
沸騰したてのお湯を1回ポットに移してから、荒めに挽いた豆に注ぎます。移すときに温度が下がるので、ちょうどいい頃合いになる。
ドリッパーは陶器のものを使っています。陶器にしているのは冷めにくいから。
流行りの円錐型ドリッパーを試したこともありますが、僕の淹れ方だと、このドリッパーで淹れたものと同じ味を抽出するのに1.5倍の豆が必要だったんですよね。
蒸らしの時間を変えるとか、それに合ったやり方があるのかもしれないけど、今はこれに落ち着いてます。
うん、ビターで美味しい。
キャンプの朝、自然の中でこうしてコーヒーを淹れて飲むのは格別だね。風を感じて自然の音を楽しみながらゆっくりドリップしていく。日常ではなかなか味わえない時間ですからね。
僕にとってのキャンプは本来「自分の時間を取り戻すこと」なんです。普段、接客業だからこそ、この時間がとても大事なんですよね。
「カフェのオーナー」とか、「誰か」とか一旦全て取っ払って無になれる。誰かの軸で動いていた時間が、自分軸にリセットされる。
改めて、いいキャンプ場だったなぁ。
今回のキャンプ旅は「原点回帰」とでもいうのかな。
ここ数年、環境が変わってしまったのか、軽井沢周辺では魚が減って昔のような釣りが楽しみにくくなってきていたから、魚が豊富なこの憧れの川で釣りの楽しさを再確認できた。
キャンプ場も噂通り素敵な場所でしたね。広々とした高原で周りの山を眺めながらのキャンプは格別で。
すごくシンプルだけど自分の根底にある、自然の中で遊ぶことが好き、ということを再確認できた旅になりました。
さて、そろそろ出発しよう。
一度自然の中でリセットできたからこそ、帰る頃には「あの人に、このキャンプ場を教えてあげよう。今度は2泊3日で一緒に釣りをしたら面白いかも」なんて思っていて、また人に会いたくなっている。
そういういい循環が生まれるから、キャンプをずっと続けてきたんでしょうね。
軽井沢まで6時間。友達が働いているお店に顔を出しながらのんびり帰ろうかな。
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