序盤から白熱するトップ争いは、マクグラス、ロンカダ、パストラーナによって繰り広げられ、その後方にカーマイケルが迫る。4周目、パストラーナの転倒脱落により、カーマイケルが3番手に浮上。一方、出遅れていたラ・ロッコは、3周目には5番手、8周目には4番手とポジションを挽回してきた。
三つ巴のトップ争いは、9周目にロンカダをパスしたカーマイケルが、次の周にマクグラスもかわしてリーダーになると、ひとまず決着を見る。後半はマクグラスに代わって2位に浮上したロンカダが、リーダーのカーマイケルを4秒ほどの差で追走する展開となる。
トップ3の後ろでは、ラ・ロッコとビーラマンのバトルが展開された。普段のラ・ロッコであれば、ここからさらに上位へ迫るところだったが、前戦で手首を負傷したため、ペースがいまひとつ上がらず、14周目にはビーラマンの先行を許してしまった。
終盤になると、慎重に周回を重ねるカーマイケルのリードが、ロンカダの追撃によって少しずつ削り取られ、マージンは3秒ほどに減ったが、1位カーマイケル、2位ロンカダのオーダーのままチェッカー。3位のビーラマンに続き、4位には終盤マクグラスをかわしたラ・ロッコが入った。
依然としてコンスタントなリザルトでランキング2位を守るラ・ロッコに続き、反撃を開始したカーマイケルが3位まで挽回してきた。波乱に満ちた開幕5連戦を終え、シリーズは来週から東部へと移っていく。
M.ラ・ロッコ(4位) 今日はフープスが上手くなかったね。1回コケそうなミスをしちゃったし、ビーラマンとの競り合いにもそこで負けたし、ポイントランキングで上にいるヤツを先に行かせたのはまずかった。ランキングは今のところ2位だけど、下からリッキーが近づいてきている。だからリッキーを勝たせちゃったことも、オレとしてはまずかったね。先週ちょっと手首を痛めたので、今回はトレーニング不足だったかもしれない。ウエストの5連戦もひとまず終わって、来週からは東部に戻れるのはうれしい。東部のソフトな土はリッキーにとってもアドバンテージになるだろうけれど、とりあえず来週のインディアナポリスはオレの地元だし、誰にも譲れないラウンドだから楽しみにしていてくれよ。