決勝レースのホールショットはマクグラス。一瞬フォンセカがトップに出る場面もあったが、マクグラス、フォンセカ、カーマイケル、ビーラマン、パストラーナの順で、1周目のコントロールラインを通過した。ラムゼイは7番手、ラ・ロッコは10番手でオープニングラップを消化する。ラ・ロッコは予選ヒートの3連ジャンプで飛距離不足による転倒を喫していたため、ペースがなかなか上がらない。
腕を負傷したため2戦、3戦と欠場していたフォンセカだが、マクグラスを追い詰めた4周目、3連ジャンプの手前で後輪を滑らせ、3連が飛べずにカーマイケルとビーラマンに抜かれる。2番手に浮上したカーマイケルは、一気にスパート。6周目のフープスでマクグラスに並んだカーマイケルは、次のヘアピンでトップに立った。この時点からマクグラスのペースが落ち、やがて2位にはパストラーナ、3位にはビーラマンが上がって来る。
パストラーナとビーラマンは、テールトゥノーズでトップのカーマイケルを追いかけた。中盤、カーマイケルのリードは2秒まで縮まることもあったが、後半のスパートによってマージンは4秒まで広がる。ここまで来ればカーマイケルの勝ちパターンだ。
一方、スタートに失敗したラ・ロッコは、中盤までに5番手争いに食い込む追い上げを見せた後、10周目にフォンセカをかわして4位に浮上。セカンドグループで奮戦していたラムゼイは、15周目にラ・ロッコに続く5位までポジションを上げた。
M.ラ・ロッコ(4位) 予選ヒートで転倒して、手首を少し痛めていたんだ。だから4位に入れてポイントを余りロスしなかった点は良かった。テクニカルな部分もなかったし、出遅れると抜いて行くのは難しい。フープスが削れてワンラインになっていたからね。今週は自分にとってラフなレースで、上位の3人に対し少しポイントをロスしたけど、次のアナハイムに向けてモチベーションを高め、また優勝を狙うよ。
N.ラムゼイ(5位) ゲートでスピンしちゃって、あまりいいスタートじゃなかったけど、1周目はいい感じで走って順位をすこし挽回した。レース中はちょっと硬くなったけど、コースが滑りやすかったからかな?マクグラスとフォンセカを抜いたのは、フィニッシュラインの後のストレートで、ストレートに出るところのコーナーがすごく滑りやすい。そこでマクグラスがフォンセカをアウトに押したので、今だぁ!と思ってスクエアに曲がって思いっきりスロットルを開けた。ここで2人いっぺんに抜いたんだ。後半はマクグラスとフォンセカが後ろにいたので、とにかくミスしないように気をつけて走ったよ。自分の走りに満足することはないけど、スピードも上がってきてるし、毎週レベルアップしてる自分を感じる。
E.フォンセカ(7位) いいスタートを切れて、マクグラスとトップを競り合ったけど、ミスして何人かに抜かれてしまったね。7位のリザルトは、2週間の休み明けにしてはいいんじゃないだろうか。序盤はみんなアグレッシブに走るんだけど、そこでミスしたのは痛かった。直角コーナーのすぐあとの3連だったんだけど、マクグラスをパスしようとしてインに入ったら、スリップして3連を飛べず、後方の何人かに抜かれてしまった。来週は頑張るよ。コースは簡単で他のライダーとの差が出ないから、レースは面白くなるかもしれないけど、自分にとってはタイムが稼げず大変なんだ。