第14戦となる最終戦は、オーストリア南部にある新しいサーキット、カーンテンリングで開催された。会場はクラゲンフルト(Klagenfurt)から北に約40キロにあるサント・フェイト郊外で、メイン道路からすぐ脇とアクセスは抜群。当初、このサーキットでの開催は第7戦として予定されていたが、今年の悪天候の為にパドックエリアの造成が遅れ、最終戦として日程が変更された。しかし全てが整ったのも8月とギリギリだったが、ニューサーキットには、25m前後の大きなテーブルトップジャンプが3つ、小さなジャンプが5ヵ所とウープスなどを取り入れ、また観客席からは約98%が見渡せる。
土曜日に行われた予選、ボレーは4ラップした後に転倒してマシンを再びセットアップ。残り10分にベストラップのトライとなったが、殆どのライダーも残り10分での再トライで、コース上は混雑時間帯。ボレーは4ラップともにラインをふさがれてしまいタイムは出せずに終了。ベストタイムは序盤に出した2分27.962秒の20番手に留まった。ベストタイムはM.ピションの2分22.081秒。
決勝
決勝の日曜日は、あいにくの小雨。コースはマディでスリッピィなコンディションと変化したが、ボレーは朝のウォームアップで3番手のタイムをマークして決勝に挑んだ。ホールショットはバイラー、更にピション、フェデリッチ、リード、そしてボレーが5番手で続く。この5人のトップ集団は、序盤から中盤までずっとテールトゥノーズのダンゴ状態のままで中盤にさしかかった。4番手争いとなったリードとボレーのふたりは、サイドバイサイドのままコーナーに突入し、ボレーが若干の先行を掴みとり4番手に浮上したが、次のラップには、再びリードがボレーをパス。しかし3番手につけていたフェデリッチがマシントラブルでストップとなって、ボレーのポジションが4番手にアップ。しかし終盤には3番手リードとのギャップが、やや広がり始め、ボレーは4位のゴール。トータルポイント133p、ランキング7位でシーズンを終了する。トップは20分過ぎにリードを奪ったピションが、今季10勝目を挙げた。
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