開幕戦スペインの会場となるベルプイッグの町は、バルセロナから北西に約120km地点にあるカタルーニャ・サーキット。1993年に初めてヨーロッパ選手権が行なわれ、その後の1994年からは世界選手権125ccクラスが昨年まで毎年開催されている。今年はトリプル開催となり若干のコース変更が施され、よりハイスピードなテクニカルサーキットに生まれ変わっている。またレギュレーションの変更もあり、従来の40分+2周の2ヒート制から35分+2周の1レース。ポイントシステムも20.17.15.13.11..から25.20.16.13.11..と変更されている。ライダーにとっては、小さなミスもポイントに大きく響く、ハードな2001年シーズンの開幕戦となった。またボレーが所属していたPAMO Honda Racingは、スポンサーの獲得にトラブルが発生して活動の継続が不可能となり、急遽、イタリアのMartin Honda Racingからのエントリーに変更。さまざまなトラブルを抱えてしまったチャンピオンのボレーだったが、会場にはいつもの気さくで元気な笑顔で登場。金土曜日の二日間に渡って行なわれた予選でも、1分44.199秒で4番手のタイムと滑り出しは好調。トップタイムはM.ピション(Suzuki)が1分43.765秒、続いてC.フェデリッチ(Yamaha)の1分43.844秒、3番手がY.デマリア(Yamaha)の1分43.895秒。
決勝
ホールショットはM.ピション、そしてG.クロカード(Honda)がサイドバイサイドで第2コーナーへ突入。ボレーはスタートミスとなり、第1コーナーでは中盤グループに埋もれてしまうが、1ラップ目には14番手まで浮上。序盤のトップ争いは、し烈な展開となりピションが転倒、変わってトップに出たクロカードだったが、2番手に浮上してきたC.フェデリッチがトップを奪う。しかしフェデリッチもウープスセクションで転倒、再びクロカードがトップを奪回するも再び転倒して後退。そして追い上げてきたピションが再びトップを奪うという激しいレースが展開する。一方、ボレーはラップ毎にポジションをアップ、序盤過ぎには6番手、そしてその後に5番手、12ラップ目となった中盤には3番手まで追い上げる。トップはピション、しかし2番手には、スタート7番手からアップしたP.バイラー(Yamaha)がピションに迫り、更にボレーもベストラップの1分52.006秒をマークしながらも、バイラーとの距離をジリジリと縮めよったが、序盤にボレーが遅れたマージンは大きく、トップ2人をパス出来ずに3位のゴールとなった。
|