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「パン・ヨーロピアン・コンベンション」にて
4ストロークGPマシンRC211Vを発表
  (2001年9月11日)  

 HondaはFIM世界ロードレース選手権シリーズ(WGP)に2002年より投入を予定している4ストロークGPマシンRC211Vを、9月10日にディズニーランド・パリス(フランス)で開催した「パン・ヨーロピアン・コンベンション」の席上で発表した。

 RC211Vは、国際モーターサイクリズム連盟(FIM)が変更した2002年のレギュレーション(規則)*1に基づき、Hondaが開発を推進している競技専用モデルである。エンジンはHondaとして歴代追求してきた、「マスの集中」と「投影面積の極小化」を実現できる究極の姿としてV型5気筒を採用した。排気量は990ccで、真円ピストン4バルブ、前方3気筒、及び後方2気筒が組み合わさったV字角度75.5度のV型5気筒20バルブを採用している。また吸気システムはフューエルインジェクション(電子制御燃料噴射装置)を採用し、車両重量はレギュレーションに定められている最低重量の145kg(4気筒又は5気筒の場合)を実現している。さらに完成車のレイアウトと車体剛性選択の両面で自由度の向上を実現するため、リアにはニュープロリンクサスペンションを採用している。
 RC211Vは4月10日に宮城県にあるスポーツランドSUGOで初テストを行ない、日本国内でテストを重ねてきた。そして8月7日には三重県 鈴鹿サーキットにおいて、現在WGP500ccクラスに参戦しているバレンティーノ・ロッシ(#46 NASTRO AZZURRO Honda イタリア)と宇川 徹(#11 REPSOL YPF HONDA 日本)がテスト走行を行なっている。RC211Vは今後も日本国内でテストを行ない、10月以降欧州にてテストを行なう予定となっている。

*1………FIMレギュレーション(4ストロークに関する変更部分のみ抜粋)
排気量は990cc以下(現行は350cc〜500cc)
気筒数は自由(現行は4気筒以下)
最低重量は3気筒以下135kg、4〜5気筒145kg、6気筒以上155kg
(現行は 1〜2気筒101kg、3気筒116kg、4気筒131kg)
燃料タンク容量は2002年・2003年は24リットル以下、2004年は22リットル以下
(現行は規制無し)
ノイズはレース前115dB/A、レース後120dB/A
(現行はレース前110dB/A、レース後113dB/A)
楕円ピストンは1ランク上の重量カテゴリーを適用(現行は制約無し)