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2001 トライアル世界選手権シリーズ
  第10戦/最終戦 チェコ
 
  2001年 9月1〜2日開催 前のレースへ  
  天候:雨/雨 気温:18℃/19℃ 観客:1,000人/1,000人  
     
  D.ランプキン、2日目僅差で2位へ!
藤波貴久は世界ランキング2位決定!
 
 
 
2日目、1ラップ目のランプキン 2日目、2位になったランプキン 藤波は世界ランキング2位を確保 滑るセクションは好きという藤波
 
 

すでに5度目の世界タイトルを確定しているD.ランプキン(Montesa-HRC)は、1日目には1ラップ目に圧倒的スコアを出したにもかかわらず2ラップ目のミスで4位。2日目は僅差で2位になる。藤波貴久(Montesa-HRC)は1日目7位、2日目5位だが、世界ランキング2位を確定した。優勝は1日目アダム・ラガ(GasGas)、2日目グラハム・ジャービス(Sherco)。

 
   

第1日目
'01年世界選手権は最終戦を迎えた。会場はチェコの西部にあるKramolineという町、昨年も世界選手権に使用された会場である。しかも昨年と同じく今回も雨が降り続いており、土はたっぷりと水分を含み、滑りやすいセクションになっていた。

雨のために、セクションは易しい設定がされた。しかしトップライダー達には易しすぎるものだった。したがって、ちょっとしたミスが順位に大きく響くことになる。1点たりともミスできない精神戦が続いていった。

雨の降り注ぐ1ラップ目。既に今シーズン、5度目の世界タイトルを確定しているドギー・ランプキン(Montesa-HRC)は、得意のスリッパリーなセクションを誰よりも確実なテクニックでクリーンを続けていた。

藤波貴久(Montesa-HRC)は好調に1ラップ目を終えようとしていたが、最終の人工セクションでセクションテープから飛び出してしまい5点をとってしまう。

1ラップ目終了時、ランプキンは僅か2点で終了する。続いてダビデ・コボス(Montesa-HRC)、マーク・フレイシャ(Sherco)が7点、アルベルト・カベスタニー(Beta)が8点、アダム・ラガ(GasGas)、グラハム・ジャービス(Sherco)が9点と続く。簡単なセクションだけに僅差で並んでいる状態だ。

2ラップ目も変わらず雨は続いた。セクションは相変わらず良く滑るので気を抜けない。そして2ラップ目に予想外の展開が起こった。ランプキンは何と2度も5点をとってしまい、2ラップ目を計15点で消化、合計17点でゴールしたのである。

その隙をついて2ラップ目をトップで回ったのは4点のラガである。ラガは合計13点でゴールし優勝を決定した。ラガの優勝は今季2度目である。

続いてジャービスが6点でゴール、合計15点で2位に。そしてカベスタニーが合計16点で3位となった。

17点でゴールした者はランプキンと藤波を含めて4名。順位はクリーン数と1点の数で順位が決められた。

第2日目
2日目、易しすぎるという選手側の指摘から、主催者はセクションを難しく手直しをする。しかし競技途中から雨が上がり、グリップが回復したことも重なり、変わらずイージーセクションの神経戦が続いた。

1ラップ目のスコアは、トップが1点のカベスタニー、2番手は2点のジャービス。3番手は3点のランプキンだ。そしてラガと黒山健一(Beta)が5点、藤波貴久が6点と続く。このスコアから、2日目もいかに精神戦が続いたかが想像できよう。

2ラップ目に入ってすぐ、第1セクションでトップだったカベスタニーが5点になり、優勝争いから脱落。この後にミスしない者が表彰を争う図式となった。

今日のジャービスは実に冷静で確実なライディングを続けている。そしてランプキンも昨日のようなミスはなく、いつものランプキンらしい集中力を発揮している。このイギリス人2人に優勝争いは絞られていった。1ラップ目のジャービスの1点リードをランプキンがどう詰めるかが焦点である。

結果的にランプキンとジャービスは2ラップ目を同点の2点で消化。1ラップ目に1点差でリードしたジャービスが優勝を決定。ランプキンは僅か1点差で2位となる。

1ラップ目にトップにいながら、脱落してしまったカベスタニーは合計8点で3位。合計12点のラガが4位、同じく12点の藤波がクリーン差で5位となった。

 
 

DAY 1
D.ランプキン(4位)

1ラップ目はとても調子が良かった。でも2ラップ目の第7セクションで5点をとったあたりから、ペースが崩れてしまった。セクションは僕にとってあまりにも易しすぎる。優勝するライダーが2位と20点程の差が出る内容が欲しいと思っている。そうでないと、たった1点のミス、オブザーバーの判定のばらつきだけで順位が大きく入れ替わる競技になってしまう。

藤波 貴久(7位)
セクションは見た目よりも実際にはよく滑って難しいところもありました。でもこのようなセクションはけっこう得意です。1ラップ目は最終セクションまでは4点しかとってなかったので、今日は調子が良かったんですよ。でも、15セクションに5点になって凄く動揺してしまいました。その影響で2ラップ目もミスが続いてしまった、気持ちの動揺と集中力のなさが今日の敗因です。

DAY 2
D.ランプキン(2位)

今日の主催者のセクションの手直しに、効果がなかったのは残念だ。これほどイージーなトライアルは世界選手権にあってはならないと思う。各国のナショナル選手権よりも易しいトライアルだ。優勝してシーズンを終えたかったが、第14セクションでは1点のはずが2点の判定をされたことが今日の僕にとっては大きな痛手だった。もちろん来年もタイトル連続獲得記録を伸ばすつもりだ。

藤波 貴久(5位)
2ラップ目の第2セクションで、昨日みたいにうっかり5点を取ってしまったんです。でも今日は昨日みたいに後々まで調子が崩れるような精神的影響がなく、その後ほとんどのセクションをクリーンしたことは自分で納得できる結果です。いずれにしても、今年もランキング2位を保持できました。今日から来シーズンが始まったところだと思ってます。来年こそタイトル獲得に向けて頑張ります!

 
       
 
     
  トライアル世界選手権 第10戦 結果表  
 
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■DAY 1
POS RIDER MAKER LAP 1 LAP 2 PEN. CLE. TOTAL
1 A.RAGA Gas-Gas 9 4 0 25 13
2 G.JARVIS Sherco 9 6 0 17 15
3 A.CABESTANY Beta 8 8 0 23 16
4 D.LAMPKIN Montesa Honda 2 15 0 21 17
5 M.FREIXA Sherco 7 10 0 21 17
6 D.COBOS Montesa Honda 7 10 0 19 17
7 T.FUJINAMI Montesa Honda 9 8 0 19 17
8 K.KUROYAMA Beta 12 6 0 22 18
9 M.COLOMER Gas-Gas 14 6 0 18 20
10 M.JUSTRIBO Sherco 22 11 0 14 33
11 S.COLLEY Gas-Gas 23 12 0 14 35
12 J-M.ALCARAZ Montesa Honda 19 17 0 15 36
13 B.CAMOZZI Gas-Gas 28 15 0 13 43
14 A.BILBAO Montesa Honda 26 19 0 12 45
15 J.PASCUET Gas-Gas 20 30 0 9 50
16 T.TANAKA Beta 31 22 0 12 53
17 S.CONNOR Gas-Gas 32 22 0 11 54
18 J.MANZANO Sherco 30 22 4 12 56
19 J.SVOBODA Montesa Honda 29 30 0 7 59
20 A.NILSSON Gas-Gas 38 27 0 12 65
21 M.KROUSTEK Beta 33 33 0 9 66
22 J.BETHUNE Gas-Gas 33 34 0 5 67
23 J-M.SAEZ Montesa Honda 31 42 0 5 73
24 J.FAJARDO Gas-Gas 40 35 0 6 75
25 T.BLAZUSIAK Gas-Gas 44 34 0 8 78
26 P.BALAS Gas-Gas 45 36 0 5 81
27 P.AGOSTONI Montesa Honda 44 39 6 3 89
28 M.ORIZIO Beta 44 45 0 2 89
29 D.MAURINO Gas-Gas 46 44 0 2 90
30 I.ESCALERA Gas-Gas 47 52 0 4 99
31 V.BAUCE Beta 51 48 0 2 99
32 F.BOCHET Beta 56 57 0 0 113
33 S.DE RIZZO Gas-Gas 56 59 0 1 115
34 C.BRUAND Beta 59 56 0 0 115
35 D.KADLEC Gas-Gas 59 58 0 0 117
 
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■DAY 2
POS RIDER MAKER LAP 1 LAP 2 PEN. CLE. TOTAL
1 G.JARVIS Sherco 2 2 0 26 4
2 D.LAMPKIN Montesa Honda 3 2 0 26 5
3 A.CABESTANY Beta 1 7 0 26 8
4 A.RAGA Gas-Gas 5 7 0 26 12
5 T.FUJINAMI Montesa Honda 6 6 0 24 12
6 M.FREIXA Sherco 7 11 0 22 18
7 K.KUROYAMA Beta 5 15 0 19 20
8 J.PASCUET Gas-Gas 17 9 0 14 26
9 B.CAMOZZI Gas-Gas 22 7 0 17 29
10 S.COLLEY Gas-Gas 16 14 0 15 30
11 T.TANAKA Beta 17 16 0 17 33
12 D.COBOS Montesa Honda 19 16 0 17 35
13 M.COLOMER Gas-Gas 11 24 0 14 35
14 M.JUSTRIBO Sherco 14 21 0 13 35
15 J-M.ALCARAZ Montesa Honda 12 25 0 16 37
16 S.CONNOR Gas-Gas 17 24 0 15 41
17 A.BILBAO Montesa Honda 16 25 0 13 41
18 A.NILSSON Gas-Gas 25 23 0 10 48
19 J.MANZANO Sherco 32 23 0 11 55
20 T.BLAZUSIAK Gas-Gas 31 24 0 11 55
21 J.BETHUNE Gas-Gas 29 31 0 12 60
22 J.FAJARDO Gas-Gas 31 30 0 9 61
23 I.ESCALERA Gas-Gas 26 36 0 8 62
24 P.AGOSTONI Montesa Honda 27 39 0 6 66
25 J-M.SAEZ Montesa Honda 34 41 0 7 75
26 J.SVOBODA Montesa Honda 31 46 0 3 77
27 M.KROUSTEK Beta 44 41 0 6 85
28 M.ORIZIO Beta 44 43 0 2 87
29 F.BOCHET Beta 51 51 0 1 102
30 D.MAURINO Gas-Gas 61 44 0 2 105
31 S.DE RIZZO Gas-Gas 50 57 0 1 107
32 D.KADLEC Gas-Gas 49 58 0 1 107
33 C.BRUAND Beta 54 57 0 1 111
34 V.BAUCE Beta 53 59 0 0 112
R P.BALAS Gas-Gas