Honda Racing TOP

「バイクの甲子園、鈴鹿4耐」



21世紀の幕開けを告げる4耐は、ST600で争われることになり、まさに一新された。ST600は、600cc、4ストロークの一般市販車をベースに、非常に改造範囲の狭いレギュレーションで争われる。保安部品の取外し、マフラー、ハンドル、ステップの交換等のごく限られた改造しか許されない為、本来のマシンポテンシャルが問われると同時に、マシン差がつきにくいことから純粋にライダーの技術が問われるレースとなる。すでに、地方選手権での人気も高く、新たなモーターサイクルスポーツの可能性を秘めていると大きな注目を集めている。初のST600による4耐では、これまで以上の激戦が繰り広げられることになるだろう。

4耐では通常のスプリントレースの約10倍、100周前後を走ることになるため、速さ、耐久性、チームワークも勝敗の鍵を握る。レースの醍醐味が全て詰まったこのレースで、今年はどんなドラマが生まれることになるのか期待が高まる。

8耐ウィークに開催される4耐は、国内ライセンスライダーのレースとはいえ、8耐に集まった大観衆を前に走ることとなる。観客の声援を肌で感じ、4時間という長丁場を走り切ることは、ライダー、チームにとって、大きな収穫を得る体験に違いない。
そして、8耐には何度も挑戦できるが、4耐はライダーとしての限られた時期にしかチャレンジ出来ないのだ。
「この関門を通り抜けることで、かけがえのない何かを掴むことになる」と4耐で勝利したライダーたちは語り、その思い出を胸に大きく成長して行ったことを忘れることは出来ない。

新たな歴史の1ページを飾るのは君かもしれない。そして、新たなヒーローを待ち望む気運は、21世紀を迎え最高潮に高まっている。その歴史に残る1戦を見逃すことは出来ない。お気に入りのチーム、ライダーをピックアップ、応援に駆けつけることで君も立派な4耐参加者だ。耐久レースは、ライダー、チーム、そして、熱い大歓声が揃わなければなりたたない。若く熱い息吹が渦巻くバトルが最高のエンターテイメントであることは、これまでの長い歴史が証明している。
「バイクの甲子園、鈴鹿4耐」