新カテゴリーとして注目を集めるST600は全日本選手権に組み込まれ、年間5戦開催される。その第1戦がWGP開幕戦鈴鹿の併催レースとして行われた。晴天に恵まれた予選、ポールポジションを獲得したのは高橋英倫(Y)で2分16秒129。Honda勢トップは、武田雄一(H)が2分16秒176で3番手となった。上位5番手までが、16秒台となり接戦が予想された。
決勝はWGPの125,250,500でHondaが勝利を飾り、念願の500勝目を挙げた興奮が残る中でスタートが切られた。1ラップ目、トップで通過したのは予選2番手の八木孝弘(Y)、それを高橋、武田が追う展開。トップグループは3台。その後方を新垣敏之(S)、奥野正雄(Y)、寺本幸司(S)が続いた。3ラップ目に武田が八木をとらえ2番手に浮上。武田は高橋に照準を合わせ5ラップ目にはトップに浮上するが抜き返されてしまう。だが、7ラップ目に再びトップを奪い、引離しにかかる。食い下がろうとする高橋が予選タイムを超える2分15秒台にタイムアップし突き放す。11ラップ目には、ファステストラップとなる2分15秒710を叩き出し12ラップのレースを走り切り優勝を飾った。武田にとっては97年以来の優勝。表彰台には、加藤大治郎、玉田誠らHondaライダーや友人の4輪ドライバーが駆けつけ、胴上げの手厚い祝福を受けた。
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