最終戦日本GP予選で、Jordan Hondaのヤルノ・トゥルーリが8番グリッドを獲得。今シーズン実に16回目の、トップ10内のグリッドとなった。チームメイトのジャン・アレジは、11番手。
BAR Hondaのジャック・ビルヌーブは14番手。オリビエ・パニスは17番手だった。
ポールポジションはミハエル・シューマッハ(フェラーリ)。2位にコンマ7秒もの差をつける、圧倒的な速さを見せつけた。
スタートから、ポールポジションのミハエル・シューマッハが快調に飛ばしていく展開。1周目を終えた時点で、早くも2位のモントーヤ(ウィリアムズ)に3秒6の差をつける。チームメイトのルーベンス・バリチェロもハイペースで、3位のラルフ・シューマッハ(ウィリアムズ)を1周目に抜き去っていく。序盤、トゥルーリは7位。最後のレースとなるアレジは10位だ。
ところが7周目、ダンロップコーナーでキミ・ライコネンがスピン。すぐ後ろを走っていたアレジが避けきれず、そのまま2台絡み合ってタイヤバリヤに突っ込んでしまう。マシンは大破。ちぎれたタイヤが3個、ビルヌーブを含む後続マシンの方へ転がっていくが、間一髪全員がよけていった。アレジは残念ながらリタイヤ。1964年のリッチー・ギンサーと並ぶシーズン全戦完走記録の樹立はならなかった。
17周目、7番手のトゥルーリと8番手のジャンカルロ・フィジケラが、同時にピットイン。トゥルーリが7位をキープして、コース復帰。パニスも同じ周にピットへ。フェルスタッペンと接触してノーズを破損したための、緊急ピットインだ。これでパニスは19位に後退してしまう。
コース上の全員が最初のピットインを終え、レース半分を過ぎた27周目。トップは依然としてシューマッハ。そしてトゥルーリは7位、ビルヌーブは9位。パニスは16位だ。トゥルーリ以下12位のハイドフェルドまでが、ほぼ数珠つなぎになっている。ビルヌーブはフィジケラを激しく追う。
しかし2度目のピットインの間に、ベネトンの2台が先行してしまう。残り10周となった時点で、Honda勢の最高位はトゥルーリの9位。ビルヌーブが10位で続き、パニスは15位だ。そして残り4周となったところで、7位のフィジケラがリタイヤ。トゥルーリ以下ひとつずつ順位を上げる。
残り3周。トゥルーリを激しく追っていたビルヌーブが、シケインでスピン。10番手に後退してしまう。結局その順位のままチェッカー。Hondaは最終戦を入賞で飾れず、選手権もBARとJordanが同点でシーズンを終えた。
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