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All Japan Grand Touring Car Championship
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2000 全日本GT選手権シリーズ

第7戦/最終戦 鈴鹿サーキット

2000年 10月22日開催
天候:曇り  気温:21℃ コースコンディション:ドライ
観客:39,000人

 
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道上龍とNSX、シリーズチャンピオンに!
レースは伊藤/シュワガー組が今季2勝目!


NSXシリーズチャンピオン獲得の記念写真

タイトル獲得速報

2000年全日本GT選手権最終戦が三重県鈴鹿サーキットで開催された。GT500クラスでシリーズチャンピオンの可能性を残しているのは、16号車の道上龍と18号車の脇阪寿一及び金石勝智を含む3メーカー5車にわたる9人のドライバー。その決着がこのレースで決まる。

前回MINEサーキットで開催されたシリーズ第6戦でアクシデントのため大破した8号車と64号車はその後修復されたが、64号車の作業は長引き、ようやく鈴鹿サーキットに搬入されたのは練習走行のある金曜日を前にした木曜日夕方のことだった。


レース前の打ち合わせ、光貞と道上

金曜日の練習走行は雨になった。ここではトラクションに勝るNSX勢が圧倒的な速さを見せたが、路面が乾いた土曜日の公式予選ではライバルもタイムを縮め激戦となった。ここでコースレコードを叩き出しポールポジションを獲得したのは100号車の飯田章/服部尚貴組だった。もっとも飯田はスーパーラップの後、サスペンショントラブルからコースオフ、マシンを損傷してしまった。2位には64号車の伊藤大輔/ドミニク・シュワガー組、5位に16号車の道上龍/光貞秀俊組、7位に18号車の脇阪寿一/金石勝智組、8位に8号車の鈴木亜久里/土屋圭市組がつけた。

日曜日の決勝レースは曇天の下、行われた。スタートで飛び出したのは100号車の飯田、それに64号車の伊藤が続く。王座を目指す16号車は4位、8号車は9位でレースを始めた。レース序盤、目立った速さを見せたのは8号車の土屋圭市だった。土屋はじりじりと順位を上げ、前半のうちに4位まで進出、鈴木にマシンを譲った。一方110kgというウェイトハンディを背負った18号車はタイヤ消耗が激しく、金石はたまらずスピンして大きく遅れを取る。

上位陣がピット作業を終え後半戦に突入すると、レースの流れはNSX優勢に傾いていることが明らかになる。首位はシュワガーの乗る64号車、2位には服部の乗る100号車、3位には土屋の勢いを引き継いだ鈴木が乗る8号車、そして4位には王座を賭けた道上が乗る16号車が進出してきたのだ。レース終盤、鈴木は服部をかわして2位に上がったがNSXの1-2-3-4態勢は変わらず、そのままチェッカーが振り下ろされた。この結果、道上龍は念願のシリーズチャンピオン、無限×童夢プロジェクトはチームチャンピオンに輝くこととなった。

残念ながらレース後車検で8号車と100号車が2000JAF国内競技規則第7章5.3.1.1に違反するとして失格裁定を受け、これに対しチームから控訴が為されたため、正式結果は後日JAF裁定の後発表される。

喜び合う無限×童夢プロジェクトのクルー
搬入が遅れた64号車だったが見事に優勝

伊藤 大輔(優勝/Mobil 1 NSX)
今年初めてスタートを担当した。飯田さんの動きを見て走っていたけれども、(ウェイトを積んでいる100号車は)おそらくタイヤ消耗が厳しくなるだろうという状況だったので、後半きっと前に出られると思って、ぼくは無理しないでいた。ピットでドミニクに交代した瞬間、勝ったと思った。

D.シュワガー(優勝/Mobil 1 NSX)
チームがグレートな仕事をしてくれて、クルマが間に合った。クルマはパーフェクトな状況だった。前半はソフトタイヤ、後半はハードタイヤで走るという作戦がうまくいった。気楽に行け、と言われたけれども後半8号車が迫ってきたので、ハードプッシュしなければならなかったよ。

道上  龍(2位/Castrol 無限 NSX)
今シーズン1勝もできなかったけれど、確実にポイントを取ろう、と監督と話してやってきた結果がこういう形で出たんだと思う。中子さんのおかげでもあるし光貞選手のおかげでもあると思うので二人には感謝しています。

     
 

 

  全日本GT選手権 第7戦 結果表
ARTA NSX(鈴木 亜久里/土屋 圭市組)、RAYBRIG NSX(飯田 章/服部 尚貴組)は、最終的に失格となりました。
正式結果は以下の通りです。
 

POS CLASS DRIVER CAR Lap TOTAL
1 GT500 伊藤 大輔/D.シュワガー Mobil 1 NSX 51 1:48'15.569
2 GT500 道上  龍/光貞 秀俊 Castrol 無限 NSX 35.987
3 GT500 星野 一義/本山  哲 カルソニックスカイライン 58.740
4 GT500 片山 右京/M.クルム カストロール・ニスモGT-R 58.962
5 GT500 E.コマス/影山 正美 ロックタイト・ゼクセルGT-R 1'21.054
6 GT500 野田 英樹/W.ガードナー エッソウルトロン タイガースープラ 1'25.647
7 GT500 山路 慎一/P.ラファネル マツモトキヨシ・トムススープラ 1'41.615
8 GT500 長谷見昌弘/田中 哲也 ユニシア・ザナヴィ スカイライン 1'42.079
9 GT500 関谷 正徳/土屋 武士 カストロール・トムス・スープラ 1'44.027
10 GT500 木下 隆之/近藤 真彦 cdma One セルモスープラ 2'02.177
11 GT500 竹内 浩典/立川 祐路 FK/マッシモ セルモスープラ 50 1Lap
12 GT500 荒  聖治/鈴木 利男 カストロール・トムス・スープラ 1Lap
13 GT500 木下みつひろ/織戸  学 エンドレス アドバン スープラ 1Lap
14 GT500 古谷 直広/高橋  毅 ノマド ディアブロGT-1 49 2Laps
15 GT500 脇阪 寿一/金石 勝智 TAKATA 童夢 NSX 48 3Laps
16 GT300 新田 守男/高木 真一 スーパーオートバックス アペックス MR-S 47 4Laps
17 GT300 松田 秀士/福山 英朗 シェルタイサン アドバンGT3R 4Laps
18 GT300 山野 哲也/松本 晴彦 RE雨宮マツモトキヨシRX7 4Laps
19 GT300 余郷  敦/和田  久 ナインテン ウェディング アドバン ポルシェ 4Laps
20 GT300 城内 政樹/竹中 正信 シグマテック911 46 5Laps
21 GT300 大八木信行/青木 孝行 ダイシン ADVAN シルビア 5Laps
22 GT300 松永 雅博/佐藤 久実 ネッツアペックススピリットMR-S 5Laps
23 GT300 北浦 健吾/桧井 保孝 アビリティ・マリオポルシェ 5Laps
24 GT300 西澤 和之/M.アピチェラ 986ボクスター 5Laps
25 GT300 渡辺  明/日置 恒文 大黒屋ARCぽるしぇ 45 6Laps
26 GT300 袖山 誠一/尾本 直史 C-WEST オートスタッフ ADVAN シルビア 44 7Laps
27 GT300 石原 将光/砂子 智彦 ダイヤモンド アドバン ポルシェ 7Laps
28 GT300 佐々木孝太/西澤 誠剛 ヒマラヤ ADVAN D-PROJET モデナ 43 8Laps
29 GT300 井倉 淳一/真希 遊世 JIM-C TWS F355 42 9Laps
30 GT300 山田 英二/田崎 貴英 DUPLEXタイサンADバイパー 9Laps
31 GT300 石橋 義三/P.スクート 外車の外国屋 アドバンポルシェ 9Laps
32 GT500 影山 正彦/R.ファーマン デンソーサードスープラGT 38 13Laps
33 GT300 脇阪 薫一/原  貴彦 ウェッズスポーツセリカ 37 14Laps
--- 以上完走 ---
R GT300 田中  実/松田 晃司 BP・KRAFT・トレノ 31 20Laps
R GT300 小林 且雄/谷川 達也 クスコスバルインプレッサ 25 26Laps
R GT500 岡田 秀樹/松田 次生 綜警 McLaren GTR 15 36Laps
R GT300 須賀 宏明/柴原 真介 RDタイサンBPGT3R 9 42Laps
R GT500 一ツ山 康/中谷 明彦 ZEROマクラーレンGT-R 1 50Laps
R GT500 鈴木亜久里/土屋 圭市 ARTA NSX 失格
R GT500 飯田  章/服部 尚貴 RAYBRIG NSX 失格

 

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