エドワーズ、正式にチャンピオン決定!
レース1は8位、レース2を勝利で締めくくる!

今季最後のレース2も勝利で飾ったチャンピオン、エドワーズ
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タイトル獲得速報
ワールドスーパーバイクの最終戦が、当初予定されていたイタリア/イモラがキャンセルされ、イギリス/ブランズハッチで開催された。ほぼタイトルを手中にしているエドワーズだが、最終戦のブランズハッチでのダブルウィンに並々ならぬ闘志を燃やしている。というのも、前回8月にブランズハッチで開催された第10戦では、第1レースでの多重クラッシュもあり10位/6位という不本意な結果に終わったからだ。両レースともに勝ち、前回ブランズハッチでの悪夢にリベンジを果たし、タイトルに花を添えたいところだ。スライトは、復帰後から切望しているポーディアムに何が何でも上り、シーズンを終えたいと思っている。「トップ3になれる力はあるはず。ブランズハッチは好きなコースだし、いい結果でシーズンを終えたい。」と静かに語った。
予選初日、エドワーズは4位、スライトは8位の内容だった。芳賀の裁定結果を受け、正式にスーパーバイクのチャンピオンの座についたエドワーズは余裕の表情を見せていた。「大きな問題は何もない。サスペンションの設定とタイヤの選択をしなくてはいけないが全体的には悪くない。チャンピオンのことは何も考えず、レースで勝利することだけを考えている。」スライトは、決勝に向けてマシンのセットアップを懸命にやっている。8月のブランズハッチのセッティングから大きく変えてないが、より良いセッティングを見つけ、合うタイヤ、サスペンションを選んでいくつもりだ。

スタートを待つエドワーズ
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スーパーポールは雨模様になり、それぞれエドワーズは3番手、スライトは12番手グリッドとなった。予選2日目、エドワーズはセッションの残り20分で危うくクラッシュに巻き込まれるところだった。
グリッド3位のエドワーズは、さらなる勝利を確実に狙う。スライトは、スーパーポールでクラッシュしそうになり、12番グリッドとなってしまった。「フロントを失ってしまいラインをはずしてしまった。フロントローかセカンドローを狙っていたけれど並ぶことができなかった。しかし決勝に向けていい設定もタイヤのチョイスも終わっている。いい結果が残せる自信があるよ。」と語った。ポールポジションはワイルドカード出場のホジソンが獲得した。
第1レース開始時の路面はウェットだが、ところどころ乾いているところもあり、そのうち走行ラインが現れはじめる難しいコンディションだった。エドワーズは前後タイヤともカットスリックを選択する賭けに出た。レース序盤は、15位というポジションだったが、コースがドライになるにつれスピードを増し、少しずつ順位を回復していった。4回のファステストラップを記録しながらついに4位まで上がり、トップ集団まで4秒という位置まで迫った。しかし、残り2周半というところで、クラッシュ。すぐにレースに復帰し、かろうじて8位となった。アーロンスライトは、フロントにウェット、リアにインターミディエイトを選択しレースに臨んだ。しかし、この選択は吉と出ず、13位フィニッシュが精一杯だった。レースは、レイノルズ、ベイリス、ウォーカー、ホジソンの4人がトップ争いを繰り広げていた。レイノルズが序盤からレースをリードし、かろうじてそのリードを死守し、そのままゴールした。2位にはベイリス、3位ウォーカー、4位ホジソン。
第2レースの路面はドライ。エドワーズがホールショットを奪い、ホジソン、キリ、コーサーらが続いた。そのままトップをキープしていたが、6周目に一旦はホジソンにパスされた。しかし、続く10周で再びホジソンをパスしトップに出た。レース終盤、ホジソンはマシントラブルで戦線離脱し、かわってキリがエドワーズを猛追してきた。キリが完全に追いついたところでチェッカーが振られ、エドワーズが僅差でキリを振り切り、優勝した。3位にコーサー、4位レイノルズ、5位ラビッラと続いた。スライトは、スタートに失敗したが、8位に食い込んだ。ラストレースだったこともあってか、ヘルメット、グローブ、ブーツ、ツナギを観客に投げるパフォーマンスを見せた。

シリーズチャンプ、エドワーズ
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第1レース
C.エドワーズ(8位)
トップ集団が見えたとき、安心し、勝利を確信したがそうはいかなかった。タイヤの選択はギャンブルだったかもしれないけれど結果的には正しかった。リアが周回するごとに良くなっていて、転んだ周もそうだったので思い切りマシンを倒したら、残り2周で転んでしまった。
A.スライト(13位)
タイヤの選択を間違えてしまった。フロントにウエットタイヤを履いたが、レース終了まで苦しむことになってしまった。インターミディエイトのリアタイヤの左側を使い少しは踏ん張ったが、レースは時としてギャンブルな選択を迫られることがあり、今回は間違った選択をしてしまった。
第2レース
C.エドワーズ(1位)
とてもいい感じでレースが進んでいった。トップ集団にいて、レース終盤でトップに出ようと思っていた。そのとおりにしようと思ったら、ホジソンがリタイヤしてしまった。その分追いついてきたキリにアドバンテージを持つことができた。優勝でシーズンを終えたかったので、とてもハッピーだ。こういう日はそうあるもんじゃないけど、とにかく素晴らしいという言葉に尽きるよ。
A.スライト(8位)
正直なところ、本当に並みのレースだった。スタートに失敗し、苦しんでしまったけれど、無事ゴールできた。ブランズの雰囲気はいつも素晴らしいから、ゴールしてから見に来てくれた人たちにタイヤスモークで楽しんでもらったよ。
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