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All Japan Motocross Championship
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2000 全日本モトクロス選手権シリーズ

第10戦 中国大会(広島県・グリーンパーク弘楽園)

2000年 10月8日開催
天候:曇り/雨  気温:17℃ コースコンディション:ウエット
観客:9,500人
 
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高濱龍一郎がシリーズチャンピオン獲得!
佐合は125ランキング首位を堅守


初のチャンピオンを獲得した高濱

タイトル獲得速報

ポイントリーダーの高濱は、ランキング2位の小池田(Y)に対し41点、3位の熱田孝高に対し44点のアドバンテージをつけて、この第10戦に臨んだ。残す最終戦で獲得可能な最多得点は46点(1ヒート20点+GPボーナス3点)なので、今大会で小池田と熱田にそれ以上の差をつければ、チャンピオン獲得が決定する状況だった。グリーンパーク弘楽園は、高濱が得意とするコースだったが、生憎の天候とプレッシャーから、苦しいレースを強いられることとなった。

●250ヒート1
好スタートから序盤をリードしたのは大河原(Y)。成田、高木(K)、小池田、熱田孝高、田中(K)に続き、高濱は7番手でレースを始めた。上位の混戦を順調に抜け出した田中が6周目にリーダーとなり、10周目には熱田も大河原をかわして2番手に浮上。一方、注目の高濱は、4番手までポジションを上げていた。

中盤は田中と熱田がテール・トゥ・ノーズのバトルを繰り広げたが、13周目に熱田が転倒で自滅すると、田中と高木がワンツーでチェッカーに駆け込んだ。

高濱は一時3番手まで浮上したが、終盤になるとペースが衰え5位でチェッカーを受けた。熱田のリタイアにより、マジックの対象は小池田一人に絞られたが、小池田が8位に終わったため、高濱のリードはこの時点で44点となった。

●250ヒート2
スタートと同時に強く降りだした雨の中、序盤からトップに立ったのは、またしても大河原だった。成田、小池田、田中、田島(Y)、熱田という上位陣の中に高濱はいない。スタートで出遅れた高濱は、17番手からの追い上げで小池田を上回らなければならなかった。

3周目からは成田がリーダーとなり、田中と熱田を従えてトップグループを形成する。小池田は転倒で上位から脱落。先頭では三つ巴のバトルが延々と続いたが、中盤以降トップの座を守った田中が逃げ切った。

悪化するコンディション下で、後方からの追撃を続けた高濱は、徐々にポジションを挽回し、5位でチェッカー。この結果、高濱は初の全日本チャンピオンに輝いた。チームHRCにとっては、実に9年ぶりのタイトル獲得(1991年の宮内隆行以来)だった。


初優勝をパーフェクトで飾った戸田

●125ヒート1
ホールショットの勝谷をかわして、1周目から戸田がトップに立った。4周目には勝谷が前に出て、戸田と佐合を従える。勝谷は佐合に対する19点のビハインドを挽回するため、一気に引き離しにかかったが、マシントラブルでスローダウンを喫し、15周目にリタイア。中盤以降は、トップに返り咲いた戸田が佐合の追撃を振り切り、初優勝を飾った。

●125ヒート2
1周目からトップに立った戸田が、序盤から独走態勢を築く。チャンピオン争いの当事者である佐合は11番手、勝谷は16番手からのスタートとなった。佐合は4周目の転倒で後方に脱落したが、勝谷は着実にポジションアップを図り、11周目には戸田、高見に次ぐ3位の座を確保した。16周目以降は高見がリーダーとなったが、ラスト2周で周遅れに絡んで転倒。戸田が再度トップの座を奪回し、2ヒート連取を果たした。

勝谷は3位、佐合は終盤の挽回で12位。この日の2レースを終えた結果、125クラスのチャンピオン争いには大躍進の戸田が加わることになった。首位の佐合が205点、勝谷と戸田が180点。タイトル確定は最終戦に持ち込まれる。


佐々木メカと喜びを分かち合う高濱

250cc
高濱龍一郎(5/5位)
めっちゃうれしい!初優勝のときよりも全然うれしい!もっと違う喜び……。てゆーか、今は気持ちの整理ができてなくて、まだ何が何だかわからないみたいな……。何しゃべったらええねん。なんか、落ち着いてからもっとじっくりしゃべりたい……。でもレース終わってみて、ようやくわかりました、緊張してたんだなって。プレッシャーなんて全然感じてないつもりだったんだけど、終わった途端に楽になったんで「あぁこれは相当緊張してたんだ」って実感しました。あぁ、今、すごい腹減ってきました。実は朝から何も食べてなかったんです。今回は絶対に決めるつもりで来ました。ここで決められへんかったら、もうチャンピオンなんてないぐらいのつもりでした。事前に小池田とヨッシー(熱田孝高)とのポイント差とか計算してたんですが、もうレースになったら順位も何も考えなかったですね。ただただ、自分らしい走りを心がけただけです。レース後ササヤン(佐々木メカ)に教えてもらうまで、チャンピオン取れてたことなんて、全然わからなかったです。今まで高濱龍一郎を応援してくれたファンのみなさん、スポンサーのみなさん、チームやホンダさん、それから杉尾さんに心から感謝したいです。あぁ、なんかまたうれしくなってきたぞ!オレ、やりました!

熱田 孝高(リタイア/3位)
ヒート1は勝てるレースでしたね。オレの方がスピードあったから、あそこで無理に勝負しなくても、じっくり攻めるべきでした。ジャンプの着地点が悪くて、マシンから落ちたまま引きずられてるとこに、後続車に突っ込まれたんです。再スタートした後すぐにブレーキレバーがなくなってることがわかって、リタイアしました。本当はオレの優勝で、ハマー(高濱)のチャンピオンに花を添えたかったんですけどね。

小田切一剛(18位/DNS)
ケガした膝がだいぶ良くなってきたので、1ヵ月前から練習を始めたんですが、カムバックって言えるような走りじゃなかったです。痛いのと力が入らないのと両方で、100%出せなかったです。だからヒート2は出るのやめました。最終戦は出るのやめて、治療に専念して、来年の開幕戦に備えるつもりです。

125cc
戸田 蔵人(1/1位)
みんなに感謝したい気持ちでいっぱいです。東福寺さん(チーム監督)、スポンサーのみなさん、一緒に夏合宿したチームのみんな……。今までは練習や予選では速くても、本番の決勝になるとだめだったんです。ミスっちゃったり、波に乗れなかったり……。今回はスタートいいのが二つ揃っちゃいましたね。いつもだめで、こんなの年に1〜2回しかないですよ。後ろとか気にしないで、無心で走れたのが良かったんだと思います。

     
 
  全日本モトクロス選手権 第10戦 結果表  

| 125ccクラスへ |
■国際A級250ccクラス
ヒート1   ヒート2   総  合
POS RIDER MACHINE POS RIDER MACHINE POS RIDER MACHINE
1 田中 教世 カワサキ KX250 1 田中 教世 カワサキ KX250 1 田中 教世 カワサキ KX250
2 高木 崇雅 カワサキ KX250 2 成田  亮 ホンダ CR250R 2 成田  亮 ホンダ CR250R
3 釘村 太一 ヤマハ YZ250 3 熱田 孝高 ホンダ RC250M 3 釘村 太一 ヤマハ YZ250
4 成田  亮 ホンダ CR250R 4 田島 久誌 ヤマハ YZ426F 4 高濱龍一郎 ホンダ RC250M
5 高濱龍一郎 ホンダ RC250M 5 高濱龍一郎 ホンダ RC250M 5 高木 崇雅 カワサキ KX250
6 辻 健二郎 ホンダ CR250R 6 釘村 太一 ヤマハ YZ250 6 辻 健二郎 ホンダ CR250R
7 出原  忍 スズキ RM250 7 芹沢 直樹 ホンダ CR250R 7 田島 久誌 ヤマハ YZ426F
8 小池田 猛 ヤマハ YZ250 8 辻 健二郎 ホンダ CR250R 8 出原  忍 スズキ RM250
9 熱田 高輝 ホンダ CR250R 9 出原  忍 スズキ RM250 9 熱田 孝高 ホンダ RC250M
10 大河原功次 ヤマハ YZ426F 10 熱田 高輝 ホンダ CR250R 10 芹沢 直樹 ホンダ CR250R
11 芹沢 直樹 ホンダ CR250R 11 増田 一将 ヤマハ YZ250 11 熱田 高輝 ホンダ CR250R
12 増田 一将 ヤマハ YZ250 12 高木 崇雅 カワサキ KX250 12 増田 一将 ヤマハ YZ250
13 田島 久誌 ヤマハ YZ426F 13 河合 憲二 カワサキ KX250 13 小池田 猛 ヤマハ YZ250
14 村野 秀弥 カワサキ KX250 14 芝山 知大 スズキ RM250 14 大河原功次 ヤマハ YZ426F
15 河合 憲二 カワサキ KX250 15 小池田 猛 ヤマハ YZ250 15 河合 憲二 カワサキ KX250
16 芝山 知大 スズキ RM250 16 杉尾 寿城 ホンダ CR250R 16 芝山 知大 スズキ RM250
17 池田 孝宏 ホンダ CR250R 17 中村 勇樹 スズキ RM250 17 村野 秀弥 カワサキ KX250
18 小田切一剛 ホンダ RC250M 18 池田 孝宏 ホンダ CR250R
19 中村 勇樹 スズキ RM250 19 栗山 徹也
20 杉尾 寿城 ホンダ CR250R 20 伊倉 広夢 ホンダ CR250R
21 中島 鉄也 スズキ RM250 21 板井龍之介 カワサキ KX250
22 伊倉 広夢 ホンダ CR250R 22 村野 秀弥 カワサキ KX250
23 栗山 徹也
--- 以上完走 ---
24 板井龍之介 カワサキ KX250 R 片平 竜英 ホンダ CR250R
--- 以上完走 ---
R 大河原功次 ヤマハ YZ426F
R 片平 竜英 ホンダ CR250R R 中島 鉄也 スズキ RM250
R 熱田 孝高 ホンダ RC250M
 
| 250ccクラスへ |  
■国際A級125ccクラス  
  ヒート1   ヒート2   総  合
POS RIDER MACHINE POS RIDER MACHINE POS RIDER MACHINE
1 戸田 蔵人 ホンダ CR125R 1 戸田 蔵人 ホンダ CR125R 1 戸田 蔵人 ホンダ CR125R
2 佐合  潔 ホンダ CR125R 2 高見 俊次 ホンダ CR125R 2 高見 俊次 ホンダ CR125R
3 請川 意次 スズキ RM125 3 勝谷 武史 ホンダ CR125R 3 鈴木 友也 ヤマハ YZ125
4 瀬川 巧平 ヤマハ YZ125 4 鈴木 友也 ヤマハ YZ125 4 川島雄一郎 ホンダ CR125R
5 川島雄一郎 ホンダ CR125R 5 川島雄一郎 ホンダ CR125R 5 佐合  潔 ホンダ CR125R
6 鈴木 友也 ヤマハ YZ125 6 加賀 真一 スズキ RM125 6 加賀 真一 スズキ RM125
7 加賀 真一 スズキ RM125 7 佐藤 勝利 ヤマハ YZ125 7 請川 意次 スズキ RM125
8 細野  彰 ホンダ CR125R 8 大薮 逸人 カワサキ KX125 8 勝谷 武史 ホンダ CR125R
9 高見 俊次 ホンダ CR125R 9 平塚 雅樹 ホンダ CR125R 9 瀬川 巧平 ヤマハ YZ125
10 伊藤 崇浩 カワサキ KX125 10 須田  純 カワサキ KX125 10 平塚 雅樹 ホンダ CR125R
11 平塚 雅樹 ホンダ CR125R 11 藤本 常勝 スズキ RM125 11 佐藤 勝利 ヤマハ YZ125
12 藤本 常勝 スズキ RM125 12 佐合  潔 ホンダ CR125R 12 藤本 常勝 スズキ RM125
13 国立 賢治 カワサキ KX125 13 請川 意次 スズキ RM125 13 大薮 逸人 カワサキ KX125
14 鈴木 大助 スズキ RM125 14 伊藤 崇浩 カワサキ KX125 14 伊藤 崇浩 カワサキ KX125
15 佐復 滋紀 カワサキ KX125 15 戸倉 徹哉 カワサキ KX125 15 細野  彰 ホンダ CR125R
16 土岐 敏之 ホンダ CR125R 16 斉藤 真也 ヤマハ YZ125 16 須田  純 カワサキ KX125
17 宮村 大輔 スズキ RM125 17 増川 誠治 スズキ RM125 17 国立 賢治 カワサキ KX125
18 松本  康 ホンダ CR125R 18 細野  彰 ホンダ CR125R 18 鈴木 大助 スズキ RM125
19 須田  純 カワサキ KX125 19 鈴木 大助 スズキ RM125 19 戸倉 徹哉 カワサキ KX125
20 佐藤 勝利 ヤマハ YZ125 20 田上 聖志 カワサキ KX125 20 佐復 滋紀 カワサキ KX125
21 久保田芳文 ヤマハ YZ125 21 村治 輝幸 カワサキ KX125
22 村治 輝幸 カワサキ KX125 22 伊藤 昌弘 ホンダ CR125R
23 大薮 逸人 カワサキ KX125 23 桜井 正一 ホンダ CR125R
24 戸倉 徹哉 カワサキ KX125 24 松本  康 ホンダ CR125R
25 桜井 正一 ホンダ CR125R 25 村脇 栄次 スズキ RM125
26 田上 聖志 カワサキ KX125 26 佐復 滋紀 カワサキ KX125
27 村脇 栄次 スズキ RM125 27 段上 高洋 スズキ RM125
28 段上 高洋 スズキ RM125 28 中山  透
29 増川 誠治 スズキ RM125 29 土岐 敏之 ホンダ CR125R
30 勝谷 武史 ホンダ CR125R
--- 以上完走 ---
--- 以上完走 ---
R 瀬川 巧平 ヤマハ YZ125
R 伊藤 昌弘 ホンダ CR125R R 国立 賢治 カワサキ KX125
R 斉藤 真也 ヤマハ YZ125 R 久保田芳文 ヤマハ YZ125

 

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