第9戦 フランスGP
7月2日(日)雨のち晴れ
昨日は深夜まで、ヌベールの町全体で大カラオケ大会。うちのホテルのすぐ裏が市役所広場で、にぎやかだったこと。でも夜明けに降った大雨はまったく知らないほど熟睡してました。朝のウォームアップは序盤ウェット。でも昼過ぎからは、じとーっと晴れていきました。

ここでのドライバーズパレードは、ビンテージカーに乗り込んでコース一周。BARホンダの二人にあてがわれたのは、1910年フランス生まれの、SCARという4気筒2.3リッターのクルマ。エンジンの調整をしてたオーナーのオジさんが、「時速100kmも出るんだぞ」と自慢してたけど、ジャックたちが来る前にエンストしてしまって、マーシャルたちに押しがけしてもらってました。

ホンダのメンバーは、トップを除いてほとんどがここからガラリと入れ替わります。
レース現場をできるだけたくさんの人間に経験させたいという考えからですが、こういうところがいかにもホンダらしい。そして前任のスタッフたちがちゃんとしたシステムを作り上げてるからこそ、スムーズに移行できるわけです。とはいえ、レース経験のまったくない若手が、いきなりF1の現場で仕事ができてしまうのが凄い。

グリッド上を歩いていたバーニー・エクレストン(左)の隣にいるのは、おお懐かしい、かつてのFISA(国際モータースポーツ連盟)会長ジャン・マリー・バレストル。F1近代化の基礎を築いたおじさんです。もう80歳は優に越えてるはずですが、わ、若い。

クルサードは完全に生まれ変わったと思います。抜きながら指を立てるなんてアグレッシブなしぐさは、以前の彼なら絶対にしなかった。シューマッハは、彼こそ今年の最大のライバルと思い始めてるんじゃないかな。

一方、ミカのおとなしさは、どうしてしまったのやら。これはスタート直前、炎天下をグリッドを避けて、マネジャーと日陰で涼んでるところですが、かなりのんびりムードが漂ってました。
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