第３戦 サンマリノＧＰ
４月８日（土）快晴
きょうも夜中の２時半に目覚めてしまった。われながら信じられないが、２週間前のブラジルの時差ぼけが続いてるみたい。
一方、いっしょに寝起きしてるカメラマンたちは、朝までぐっすり寝てるみたいでうらやましい。それにしても日本から毎回やってくるチームスタッフとか取材陣は、ほんとにタフだと思う。今年のGPは完全２週間おき開催になったので、水曜に日本を発って週末の取材後、月曜に飛行機に乗って火曜日に成田着。そして１週間日本にいて翌週の水曜日にまた出かける、というのを延々繰り返す。時差ぼけなんて言ってられないのだ。
それに比べれば、ヨーロッパに住んでる僕はずっとラクチンのはず。でも眠いんだからしょうがない。
ホテルの窓から見た、夜明け頃のボローニャ駅前
起きてすぐサーキットに直行の予定が、朝食抜きは耐えられずに入った、ホテル横のカフェ。「トーキョーのピザ屋で弟が働いてる」と言ってた、カウンターのお兄ちゃん。
連日の快晴。気温は10℃と低いけど、各マシンのタイムはどんどん速くなっていく。激烈なポール争いの末、3戦連続獲得に成功したハッキネンのタイムは、去年の本人のPPタイムより1秒6も速い。タイヤの性能アップが一番大きいのかな。
一方コース外の話題としては、FIA（世界自動車連盟）が「電子制御に使うソフトウェアを大幅に制限する」と発表して、しかもそれが次のイギリスGPからなものだから、みんな大騒ぎ。ほんとに実施は可能なのだろうか。チームの優劣が、今までとぜんぜん違ったものになってしまったりして。
ジョーダンガレージにあった大きな箱。「ドイツ・ポスト」と書いてあるからと言って、郵便箱ではありません。
さっきの正解は、もちろん燃料供給装置。燃料関係でもう一つ。今回から日石三菱が、ＢＡＲホンダのパートナーになりました。右側が、産業エネルギー部の水谷さん、左がエンジニアの、ぼくと同じ柴田さん。彼はこれから毎GP参戦。その合間には日本で研究も続けるのですから、大変です。体調管理には気をつけてください。でもグランプリで自分たちの技術を試せるのが心底うれしそうで、目が笑ってました。
前回からGPに戻ってきたフラビオ・ブリアトーレ。そして隣にいるのは、エンツォ・フェラーリの忘れ形見、ピエロ・フェラーリです。「忘れ形見」なんて言うと小さな子供を想像するけど、しばらく見ないうちにこの人も年取りました。
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