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モトクロス世界選手権シリーズ 250cc
第6戦イギリス


S.エバーツ(CR250M)、両ヒートとも2位。
ホンダCR250M勢、全員が5位以内に入賞。

一時的な雨でタイムプラクティスのコンディションはスリッピーだったが、ポールポジションはフォックスヒル・サーキットを最も得意とするS.エバーツ(H)が2'09"680で獲得し、それにS.トーテリ(K)が2'10"507で続き、その差は0"827。1秒近いリードで、別名“エバーツ・ヒル”と呼ばせるだけのことはある自信に満ちた走りを、ライバル達にタイムプラクティスから見せつけた。F.ボレー(H)は2'10"598で、トーテリにわずか0"091 というタッチの差で3番手となる。P.バイラー(H)は2'12"244で8番手につけた。
ヒート1、W.デウィット(S)がホールショットをとるが、1周目のジャンプでエバーツとトーテリがデウィットをパス。トップのエバーツにトーテリ、T.ボーランド(Y)、バイラー、M.ベルブーツ(S)、ボレー、そしてデウィットが続きレースは始まった。3周目、すでにエバーツは2秒のリードをはかるが、6周目には1秒後ろにトーテリが迫る。しかしトーテリは次の周にミスを犯してしまい、トップを行くエバーツはそのギャップを5秒に広げる。
ところが、これでレースはエンディングを迎えなかった。25分後、ハードにトライしたトーテリは、ついにエバーツを捕まえた。しかし、エバーツはダウン・ヒルで再びトーテリを抜きかえし、2周に渡るエバーツとトーテリとの抜きつ、抜かれつの大バトルに会場はわいた。
“誰もが、フォックスヒルはエバーツが得意とするコースだと知っている。それに勝ち続けているだけに、エバーツにとってはプレッシャーにもなっていたはずだ”と言うトーテリは、ラスト10分に勝負を賭け、エバーツにアタック!ついにエバーツをパスしてそのまま逃げきった。
エバーツはトップをキープしようと100%でトライしたが、終盤に腕の疲れを感じてしまいペースダウンを強いられ、悔しい2位となる。2周目に3番手につけたバイラーは、15分まではトップの2人をフォローするが、中盤あたりで一時的に腕が疲れてペースが落ちてしまい、終盤で再び自分のペースを取り戻すが、トップ争いを繰り広げるエバーツとトーテリとの差は大きく、3位でフィニッシュした。

ヒート2は、ボーランドがホールショットを取るが、1周目の終り頃にはエバーツがトップを奪い、トーテリ、ボーランド、バイラー、ボレー、ベルブーツ、デウィット、そしてワイルドカードのR.ヘリング(H)が後を追う。エバーツはそんなにいいスタートを切ったわけではないが、1周目の走りは際立つものがあった。
2番手のトーテリは12分までトップのエバーツの1秒後ろを走っていたが、それから激しいプッシュを開始した。15分後、不運にもエバーツはミスを犯してしまい、チャンスとばかりトーテリがパス、そしてそのギャップは約7秒。エバーツは苦しい追い上げを強いられる。首位に立ったトーテリは、トラブルなしに残りの30分を走り切り、約9秒のリードで2ヒート目も制した。
序盤で4番手につけていたバイラーは2周目にミスして転倒、16番手まで後退してしまうが、激しい追い上げをみせて4位まで浮上してみせた。ボレーはボーランドと3位争いを繰り広げていたが、4周目にボーランドが転倒、それからは単独3位を走行、今季2度目の表彰台をゲットする。
結局、トーテリが5戦めのベルギーに続いてパーフェクト・ウィンを達成、両ヒートを2位のエバーツは総合2位、4/3位のボレーは総合3位、3/5位のバイラーが総合4位で、総合2〜4位をホンダ勢が独占した。

S.エバーツ(2/2位)
いつかこのフォックスヒルで、誰かが僕をビートする日がやってくるだろうと思っていたよ。ただ、この日がやってきただけのことだよ。今日はMY DAYではなかったようだ。スタートは両ヒート共OKだった。でも、今日はトーテリの方が少し速かったみたいだね。でも、これで僕のナンバー1プレートが揺るぐわけではない。ポイントランキングでは首位をキープしているし、このリードは守り続ける!

F.ボレー(4/3位)
なかなかいいレースだった。でも、このリザルトは自分にとってはノーマルだよ。2ヒート目は1ヒート目よりもスタートが良かった。このトラックは好きだよ。レースがスタートして10分くらいはどういうわけか、すごくナーバスになってしまうんだけど、ラウンド毎にたんだんベターになってきている。チームメイトのエバーツにはタイトルをキープして欲しいし、できたら自分は2位になれるように頑張るよ。

P.バイラー(3/5位)
ヒート1の序盤はスピードもOKだったし、エバーツとトーテリとの差もあまりないくらいで3位を走っていた。20分すぎには一時腕が疲れてしまったが、終盤はまた本調子を取り戻してペースアップできた。でも、トップ2人とのギャップは大きく追いつくことができなかった。ヒート2は1周目に転倒してしまったが、激しい追撃の末、5位まで浮上できた。

●次戦は、6月7日イタリアで開催されます。

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