伊藤(SB)、今季5勝目!チャンピオン獲得に王手!!
仲城(GP125)、最終戦を待たずにチャンピオンを獲得!
全日本選手権も残すところ2戦となりスーパーバイク(SB)のタイトル争いは大詰め、現在、伊藤は、北川(S)に11ポイント差をつけてトップ。このTIで優勝し、北川が9位以下でチェッカーを受ければ、最終戦を待たずにタイトル決定となる注目の一戦となった。
台風の影響が心配されたレースウィーク、雨が降ったり、止んだりの難しいコンディションとなったフリー走行で伊藤はトップタイムをマークし、快調なスタートを切った。予選も、雨が降り続くコンディションとなったが、微妙に雨の量が違う予選1回目、2回目共、トップタイムをマーク、今季4度目のポールポジションを獲得、力を示した。第6戦鈴鹿2位、第7戦3位と連続表彰台獲得で調子を上げていた武田は7番手となる。
GP250の加藤大治郎は、過去4回開催されたTIで3勝と圧倒的強さを誇っている。また、嬉しいA級初優勝の思い出の地でもあり、勝利を誓っていた。だが、TIの事前テストの初日に転倒、左手中指のけんを切り、全治3週間との診断で10月8日から23日まで鈴鹿市内に入院のため、レースをキャンセルすることになった。
決勝朝は、台風の影響が残ったが、スタートの頃には完全なドライコンディションとなり快晴となった。伊藤は2番手につけ、トップの芹沢(K)をマーク、8ラップにはトップに躍り出た。だが、9台にも膨れ上がったトップ争いから、梁(S)が、井筒(K)が抜け出し、伊藤のトップを奪うが、22ラップ目にトップを奪った伊藤は、ラストスパート、追いすがる後続を突き放し、今季5勝目の嬉しいチェッカーを潜り抜けた。2位には梁、3位には9番手から追い上げた吉川(Y)が入り表彰台に登った。
武田は、レース序盤、3番手につけ、激しいトップ争いを繰り広げるが後退、9位でレースを終えた。
ランキング2位の北川が5位となったことで、勝利した伊藤との差は20となり、最終戦で、伊藤は15位以上の結果を残せばタイトル獲得することになる。雨から晴れへと劇的なコンディションの変化をものとのせず、ライバルを蹴散らした伊藤は、圧倒的優位にたつことに成功した。
GP250は、中野(Y)が独走優勝で今季7勝目を飾り、2位に松戸(Y)、3位に亀谷(S)が入り表彰台に登った。鈴鹿で初優勝を飾った玉田は、激しい2位争いを展開するが、惜しくも4位となった。
GP125は、仲城が今季3勝目を飾ると同時に、シリーズチャンピオンに決定した。'91年に国際A級に昇格。8年目にして勝ち得た栄誉だった。
伊藤 真一(スーパーバイク/優勝)
フリー、予選と雨で、決勝は晴れと、走りのリズムが掴めず、ペースを上げることが出来なかった。何度もトップが入れ代わる激しいレースの中で、僕は、北川さんの前でチェッカーを受けることだけ考え、彼を抑えることに集中していた。残り7ラップくらいからペースを上げてスパートをかけても、なかなか、2番手以下を振り切ることが出来ない、激しいレースだったが、勝てて嬉しい。
ポイントも大きく伸ばすことが出来たので、最終戦は世界GP勢(招待選手)と、いいレースをして、自分の力を試したい。
武田 雄一(スーパーバイク/9位)
序盤はなんとか、トップ争いをすることが出来たが、最後まで、加わることが出来なくて、後退してしまった。ちょっと、情けないです。
次のレースでは、こんなことがないようにしたい。最終戦は、思いきり行きます。
加藤大治郎(GP250/不出場)
自分と相性のいいコースなので、気合が入っていたのに、怪我をしてしままって参戦出来ずに残念です。
最終戦までには、是非、怪我を直して頑張りたいと思っています。
●次戦/最終戦は、11月1日スポーツランドSUGOで開催されます。
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