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全日本ロードレース選手権シリーズ
第3戦筑波サーキット


SBの伊藤真一、独走優勝を飾る!! 武田雄一リタイア。
250の加藤大治郎は、転倒に巻き込まれ、再スタート出来ず。
GP125は、ホンダ勢の1-2。

今季初開催の筑波で、事前テストからトップタイムをマークしていたのが伊藤真一。予選は2番手となるが、安定した速さは群を抜いており、ダントツの優勝候補だった。だが、これまで2戦、勝って当たり前と言われながら、勝利を逃しており、伊藤には大きなプレッシャーがかかることになった。チームメイトの武田雄一は、開幕戦もてぎで負った右膝内側じん帯を切った怪我で入院していたが6日に退院。リハビリを兼ねて筑波に参戦した。右膝を中心にテーピイングをした痛々しい姿だが、本人は、「早くバイクに乗りたかった」といたって元気。怪我を感じさせない走りで予選10番手を獲得した。
朝は激しく降っていた雨も上がり、ドライコンディションで決勝スタートが切られた。伊藤は好ダッシュを見せ2番手につける。トップの芹沢(K)をぴたりとマーク、追い詰めながら、5ラップ目の最終コーナー入口で、鮮やかに芹沢をパス、トップに踊り出た。首位に立った伊藤は、アクセルを緩めることなく独走態勢を築いて行く。周回遅れが出現、伊藤に接触してしまうという場面もあったが、伊藤は力強い走りを貫いた。伊藤は、大きなプレッシャーをはねのけ、30ラップを走りきり、待ちに待った優勝のチェッカーをくぐり抜けることに成功した。2位には国際A級昇格以来、初の表彰台獲得となった芹沢(K)。3位には武石(K)が入り表彰台に登った。武田は10番手を走行、必死のライディングを見せるが、痛みが激しくなり、10ラップ目にピットイン。大事を取ってリタイヤした。
GP250はスタート直後、S字でコントロールを失った澤田(H)が1ヘアピンをクリアしようとしたトップ集団に突っ込み、多重クラッシュが発生。4台が転倒してしまう。4番手を走行していた加藤大治郎は、その直撃を受け転倒、左鎖骨を骨折、左足打撲の怪我を負ってしまう。この事故で、加藤、澤田、溝口(Y)は再スタートすることが出来なくなる。約30分後に再スタートが切られた250は、ポールポジションスタートの中野(Y)が優勝、3勝目を挙げた。素晴らしい追い上げを見せた松戸(Y)が2位。3位には亀谷(S)がつけ、今季初表彰台となった。
GP125は、第2戦SUGOに続き「攻めの走りを貫いた」という中村(H)が2勝目。2位には中城(H)がつけ、ホンダの1-2フィニッシュ。

伊藤 真一(スーパーバイク/優勝)
開幕戦もてぎは気合が入っていて、2番手を引き離そうと思って転倒、これは、結構、自分でもショックで、第2戦SUGOは、同じ失敗をしないようにと、実は固くなっていた。それで、どうも、波に乗れず、結果の2位には、もちろん、満足出来なかった。ここ筑波は、去年、上手く走れていなくて不安もあったけど、事前テストで、レースラップ数をこなし、手応えを掴んでいた。今回は、気負わず、自分の力を出すことだけに集中して走った。レース中、2位との差が4秒と出た時は、気が緩みそうになったけど、気持ちを入れなおして、最後まで気を抜かずに走りきれた。これまでの2戦が、納得できなかっただけに、この優勝は格別のもの。次も、この調子で頑張りたい。

武田雄一(スーパーバイク/リタイヤ)
リハビリで出たレースなので、無理はしない、絶対に転ばないという約束で出させてもらいました。だから、走りながら、痛みが大きくなってしまって、このまま走っていても、順位を下げてしまうだけで、ポイントを取ることが出来ないと思い、ピットインしました。でも、怪我をしていてもバイクに乗れたので、自信にもなりました。次の200キロには、もっといい走りをします。

加藤大治郎(GP250/再スタート出来ず)
決勝を走ることが出来ずに残念です。僕を支えてくれているチームや応援してくれているスポンサーやファンの人たちに、申し訳ない気持ちでいっぱいです。チャンピオンを目指している僕にとって、ノーポイントになってしまったのも辛い。だから、怪我を一日も早く直して、挽回出来るように努力したいと思っています。

●次戦は、5月31日鈴鹿サーキットで開催されます。

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