S.エバーツ、両ヒートとも独走優勝!!
雲ひとつない好天の下で、第36回モトクロス日本グランプリ大会 '98MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ最終戦が、埼玉県ホンダエアポートライダーズパーク(HARP)で開催された。
今大会には、昨年に引き続き、4度ワールドチャンピオンを獲得しているステファン・エバーツ(チーム ホンダ ヨーロッパ)が出場。会場に集まった21,000人の観客を惹きつけるライディングを披露した。
国際A級250ccクラスヒート1。好スタートを見せたのは、エバーツ、小田切一剛、高濱龍一郎のホンダ勢と、鈴木健二(Y)。すかさずトップに立ったエバーツは、高濱をしたがえ、周回を重ねる。しかし、レース序盤にエバーツがペースを上げると、他のライダーは誰もついて行くことが出来ずに、早くも独走態勢を築く。エバーツは、後続を大きく引き離し、世界のトップの実力をまざまざと見せつけ優勝。2位は高濱、3位に全日本凱旋を果たした小池田猛(Y)が入った。
ヒート2、好スタートを見せたのは、田中教世(K)、マクファーソン(S)。ヒート1に2位入賞を果たした高濱はスタート直後のマルチクラッシュに巻き込まれリタイアとなってしまう。
注目のエバーツはオープニングラップ5番手。ここから周回ごとにポジションを上げて行き、3周目に2番手、そして7周目には田中をかわしトップに立つ。
エバーツはその後一気にペースを上げ、2番手の田中との差を大きく広げ、後は余裕の独走劇で両ヒートを制した。2位は中盤以降単独走行となった田中。3位には粘りある走りを見せポジションを上げた小田切が入った。
国際A級125ccクラス、ヒート1は荻島忠雄(S)。ヒート2は勝谷武史(K)が今季初優勝を飾った。
チャンピオン争いを繰り広げていた井上眞一(H)は大健闘を見せるものの、残念ながらタイトル獲得はならなかった。
国際B級125ccクラスでは、平塚雅樹(H)が優勝を飾り、チャンピオンを獲得。
第8戦に決めた国際B級250ccクラスに続き、ダブルチャンピオンに輝いた。
S.エバーツ(IA250cc・優勝/優勝)
今日は楽しいレースが出来て大変満足しています。
日本に呼んでもらって大変嬉しかった。出来ることならまた来年ここで日本のファンの前で走りたいと思います。
小田切一剛(IA250cc・6位/3位)
ヒート1スタートは良かったけれど、あとがだめだったので、ヒート2は頑張りました。
今季ランキング2位を獲得できたので来シーズンはチャンピオンを狙いたいと思います。
ご声援ありがとうございました。
高濱 龍一郎(IA250cc・2位/リタイア)
ヒート1に、全日本のライダーの中で一番を取れたのは嬉しいけれど、エバーツ選手にどんどん離され、世界の壁を感じ少し落ち込んでいます。
●ご声援、ありがとうございました。
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