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ホンダ四輪モータースポーツ計画
〈1998年1月20日/本田技研工業株式会社 発表〉

 本田技研工業(株)は、"Enjoy it!"のキーワードの下に、1998年ホンダ四輪モータースポーツ活動計画の概要を、以下の通り発表する。

 1997年ホンダは、米国のPPG CART ワールド シリーズにおいて、PPGカップ(ドライバーズ)ランキングの1−3位を独占して2年連続チャンピオンを獲得、一方ツーリングカー・レースにおいても、アコードによる全日本ツーリングカー選手権(JTCC)でのチームとドライバーのダブル・チャンピオンの獲得や、ヨーロッパや米国、アジアでの選手権において、それぞれ優勝を飾るなど、数々の成果を挙げることができた。
 また、全日本GT選手権においてもシリーズ後半戦では優勝争いに加わるなど、国内外において変わらぬチャレンジングスピリットを発揮してきた。

 本年は、海外においては、アメリカでのホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)社によるFedExチャンピオンシップ・シリーズへのエンジン供給を、新エンジンを開発して継続するほか、英国のオートトレイダー RAC ツーリングカー・チャンピオンシップやドイツのADAC スーパー・ツーリングカー・レースへの参戦を支援する。
 さらに、参加するスポーツとして、シビック ワンメイクレースを全国5シリーズ34戦にF-1日本グランプリ・チャレンジカップレースを加えて併せて全35戦を開催し、「クルマで運動会(ホンダ・ワンメイク)」も、より気軽に参加できるイベントとして全10大会(予定)を開催する。
 また新たな活動として、ホンダ販売店で扱っているロゴを使用して「ホンダ・ロゴ・ライセンス講習&ワンメイクレース(仮称)」を開催するほか、タイにおいて、現地生産車のCITYを使用するワンメイクレースを開催、参加するスポーツとしてのワンメイクレースの新たな一歩を踏み出すこととなる。

 また、(株)無限への技術支援活動は、F-1をはじめとするエンジン開発支援のみならず、(株)無限を中心として全日本GT選手権に参戦するNSXの開発参戦支援活動も継続して行う。

 そして、ツインリンクもてぎは、本年3月のグランドオープン、FedExチャンピオンシップ・シリーズ第2戦「バドワイザー500」に向け、着々と準備が進行している。

 本年もホンダは、バックボーンであるモータースポーツに積極的に取り組み、多くのファンと夢と感動を分かち合うとともに、モータースポーツの更なる発展を目指して、より一層の努力を続けていく。



《活 動 概 要》

【海外活動】
[米国]
 ■FedEx チャンピオンシップ・シリーズ
  ・アメリカンホンダの子会社ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(Honda Performance Development,Inc. / HPD)が、エンジンサプライヤーとして、ターゲット/チップ・ガナッシ・ レーシング、ウォーカー・レーシング、チーム・ クール・グリーン、タスマン・モーター スポーツ・グループの4チーム6台へ、新たに開発されたHRKエンジンを供給する。
[欧州]
 ■欧州ツーリングカーレース
  ・ホンダ モーター ヨーロッパ(HONDA MOTOR EUROPE LTD.)が中心となり、ドイツ、 英国におけるツーリングカー選手権シリーズへ、新体制で参戦するチームに対し、技術 支援を行う。参戦車両は英国ホンダ オブ ザ U.K.マニュファクチャリング(HONDA OF THE U.K. MFG. LTD.)製アコードを使用する。

【“参加するスポーツ”としてのイベント開催の充実】
 ■シビックワンメイクレースの開催。
  ・全国5シリーズ33戦とF-1チャレンジカップレースの計34戦を開催。
 ■クルマで運動会(ホンダワンメイク)の開催。
  ・海道から九州まで全国で開催。
 ■ホンダ・ロゴ・ライセンス講習&ワンメイクレース(仮称)の開催。
  ・ホンダ・ロゴをワンメイクの教習、競技車両として使用し、JAF競技ライセンスの取得から 初レース参戦までをワンパッケージとした、JAF競技ライセンス講習会とサーキット練習 走行から始めるワンメイクレースを開催。
 ■CITY-Rワンメイクレースの開催(タイ)
  ・現地生産車のCITYを使用したワンメイクレースをタイにて全5戦を開催。

【若年ドライバーの育成】
 ■鈴鹿フォーミュラ・レーシングスクール(SRS-F)開催支援を継続。

【技術支援】
 ■(株)無限へのF-1エンジンをはじめとするエンジン開発技術支援の継続、及び全日本GT選手権に参戦するNSXの開発参戦支援活動を行う。



【海外活動】

[米国]
 ■FedEx チャンピオンシップ・シリーズ

   アメリカンホンダの子会社ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(Honda PerformanceDevelopment, Inc. /HPD)は、シリーズ名称が変更され、ツインリンクもてぎでの開催も加わったFedExチャンピオンシップ・シリーズ(FedEx Championship Series)へ、エンジンサプライヤーとして継続参戦する。 エンジンは新たにHRKエンジンを開発、チームは昨年と変わらず2年連続PPGカップを獲得したターゲット/チップ・ガナッシ・レーシング、ウォーカー・レーシング、チーム・クール・グリーン、タスマン・モータースポーツの4チーム6台となる。尚、ドライバーは新たに、ポール・トレイシー、ダリオ・フランキッテイ、そして新人のトニー・カナーンを迎えた6名となる。

 ●参戦体制

チ ー ム 名ドライバー(国籍)シャシー
  /タイヤ
ターゲット/チップ・ガナッシ・レーシング
(TARGET/Chip Ganassi Racing)
ジミー・バッサー(アメリカ)
(Jimmy Vasser)
アレックス・ザナルディ(イタリア)
(Alex Zanardi)
レイナード
/ファイアストン
ウォーカー・レーシング
(Walker Racing)
ジル・ド・フェラン(ブラジル)
(Gil de Ferran)
レイナード
/グッドイヤー
チーム・クール・グリーン
(Team KOOL Green)
ポール・トレイシー(カナダ)
(Paul Tracy)
ダリオ・フランキッティ(イギリス)
(Dario Franchitti)
レイナード
/ファイアストン
タスマン・モータースポーツ・グループ
(TASMAN Motorsports Group)
トニー・カナーン(ブラジル)
(Tony Kanaan)
レイナード
/ファイアストン

 ■エンジン概要
型  式 :HRK
形  式 :水冷V型8気筒 DOHC 32バルブ ターボチャージャー付き
総排気量 :2.65 liters
フューエルインジェクション :モトローラ・ホンダPGM-FI
イグニッション :モトローラ・ホンダCDI
燃  料 :メタノール
トランスミッション :前進6段/後進1段
 ドライサンプ・ルブリケーションシステム
最高出力 :750PS以上(40inch boost)



[欧州]
 ■欧州ツーリングカーレース

   ホンダ モーター ヨーロッパ(HONDA MOTOR EUROPE LTD.)が中心となり、英国、ドイツにおけるツーリングカー選手権シリーズに参戦するチームに対し技術支援を行う。
参戦マシンは、英国のホンダ オブ ザ U.K.マニュファクチャリング(HONDA OF THE U.K.MFG. LTD.)製アコードを、英国のプロドライブ社を通して供給し参戦する。

 ●参戦体制

チームドライバーマシンメンテナンスタイヤ
Auto Trader RAC British Touring Car Championship (BTCC)
オートトレイダー RAC ブリティッシュ・ツーリングカー・チャンピオンシップ
Team Honda Sport
チーム・ホンダ・スポーツ
James Thompson
ジェームス・トンプソン
Peter Kox
ピーター・コックス
Honda AccordProdrive
プロドライブ
Michelin
ミシュラン
ADAC Deutschen Supartourenwagen Meisterschaft (STW-Cup)
ADAC ドイツ・スーパーツーリングカー・チャンピオンシップ
Team Honda Sport
チーム・ホンダ・スポーツ
Gabriele Tarquini
ガブリエレ・タルキーニ
Tom Kristensen
トム・クリステンセン
Honda AccordJAS
Engineering
エンジニアリング
Michelin
ミシュラン



【“参加するスポーツ”としてのイベント開催の充実】

 ホンダは、シビック・ワンメイクレースを1981年より開催し、一昨年より新たな参加するスポーツとして、競技ライセンスを必要とせず気楽にどなたでも参加できる「クルマで運動会」を開催し、モータースポーツの底辺拡大に努めてきた。  この自らが運転して楽しむ「クルマで運動会」に参加し、モータースポーツの楽しさをご理解いただいた方々や、「レースに参加してみたいが手続きなどが解らない」という方々を対象に、「ホンダ・ロゴ・ライセンス講習&ワンメイクレース」を企画。本年より実施する。

 ■クルマで運動会(ホンダ ワンメイク)活動について

   各種の“参加するスポーツ”の中でも、最も手軽に参加できるモータースポーツとして大変好評を得た「クルマで運動会」を引き続き開催する。モータースポーツ未経験の方にも楽しめるジムカーナ形式のイベントとして、参加クラスもNSXやインテグラ タイプRなどのピュアスポーツから、トゥデイなどの軽自動車、さらにはRVクラスまでを設定し、どなたでも楽しめるイベントとして全国6地区10大会の開催を予定している。

 ●1998 クルマで運動会 カレンダー(予定)

地区開催県開 催 日開 催 会 場
関東東京 4月19日(日)東京ベイサイド
関西大阪 5月10日(日)舞州スポーツアイランド
北海道千歳市 5月24日(日)スポーツリンク千歳
九州熊本 6月21日(日)HSR九州
関東栃木 7月12日(日)ツインリンクもてぎ
関西兵庫 8月 2日(日)神戸フルーツフラワーパーク
中国広島 8月30日(日)スポーツランドタマダ
中部三重 9月23日(祝)鈴鹿サーキット
中部静岡10月25日(日)富士スピードウェイ
中国山口11月15日(日)MINEサーキット・ジムカーナ場

 ●クルマで運動会 参加クラス(予定)

クラス区分     主な車両
 Kトゥデイ、ビート、アクティ、他
 1.2〜1.4Lシティ(GA2以外)、ロゴ、シビック、パートナー、他
 シティGA2シティ(GA2)
 1.5〜1.6L MTシビック、CR-X、CR-Xデルソル、コンチェルト、ドマーニ、
インテグラ、パートナー、他
 1.5〜1.6L AT     ↑
 ZC MTシビック、CR-X、インテグラ、コンチェルト、ドマーニ、他
 ZC AT     ↑
 VTEC MTシビック、CR-X、CR-Xデルソル、インテグラ、他
 VTEC AT     ↑
 インテグラ・タイプRインテグラ・タイプR、他
 1.8L以上ドマーニ、インテグラ、アコード、インスパイア、ビガー、
セイバー、アスコット 、ラファーガ、イノーバ、
プレリュード、レジェンド、オルティア、他
 NSXNSX、NSX-R
 RVCR-V、ステップワゴン、S-MX、オデッセイ、他
 ヒストリック1971年までに発売された四輪自動車
T360、S500、T500、S600、S800、N360、H1300、Z360、
ライフ、バモス、H145
 レディースMT
 レディースAT
女性のみ、すべて適用



 ■HONDA ロゴ ライセンス講習&ワンメイクレース(仮称)

   本年より、「一度はレースに出てみたいがライセンスの取得方法や、レース出場への手続きが解らない」という方々などを対象として、より多くの方にモータースポーツへの参加を楽しんでいただくための、ホンダ・ロゴを使用したJAF競技ライセンス講習会とサーキット練習走行から始めるワンメイクレースを開催。これは、JAF競技ライセ ンス取得講習会から初レース参戦までをパッケージとしたもので、車両はホンダ・ロゴ・ワンメイクレース仕様を使用し、鈴鹿サーキットとツインリンクもてぎでの開催を予定している。

 ●パッケージ概要

 (1)JAF競技ライセンス(国内B級)講習会→国内B級ライセンス取得
 (2)スピード競技(ジムカーナ等)参加に向けて練習走行
 (3)スピード競技(ジムカーナ等)参加→国内A級ライセンス取得資格の獲得
 (4)国内A級ライセンス講習会→国内A級ライセンス取得
 (5)サーキットライセンス取得
 (6)サーキットにおける練習走行
 (7)初レース参戦(ホンダ・ロゴ・ワンメイクレース)
 ※(1)〜(5)までを1泊2日で実施予定

 ●使用車両

 ・ホンダロゴ・ワンメイクレース仕様

 ●開催地

 ・鈴鹿サーキット
 ・ツインリンクもてぎ



 ■シビック ワンメイクレース活動について

   モータースポーツの発展と裾野の拡大、モータースポーツファンへの参加の機会の提供を目的に開催してきた、国内ワンメイクレースの草分けである「シビック ワンメイクレース」は、'97年も全国5シリーズ、計34戦を開催、延べ900台を越える参加者が集まり、さらに、11年目を迎えた「FIA世界選手権シリーズF−1日本グランプリ記念シビックチャレンジカップレース」も、シビックレーサー達の祭典として広く好評を得ている。また、昨年はシビックワンメイクレースのベースモデルとしてシビック・タイプR「ワンメイクレースベース車」を発売し、「参加するスポーツ」の普及にも努めてきた。
 1981年鈴鹿サーキットでの初開催より18年目を迎える本年も、こうしたシビックレーサー達の盛り上がりを背景に、国内では唯一の全国6サーキットを転戦するワンメイクレース「ホンダ・シビック・インターカップ・シリーズ(全7戦)」を含む、各5シリーズを開催する。
 本年の各地のシリーズ戦は、東北シリーズ全6戦、東日本シリーズ全6戦、鈴鹿クラブマンレースシリーズ全8戦、並びに西日本シリーズ全6戦の各シリーズに、「FIA世界選手権シリーズF−1日本グランプリ記念 シビックチャレンジカップレース」と、合計34戦の、充実した内容で展開していく。



 ●1998年 シビック ワンメイクレース シリーズ(予定)

シ リ ー ズ 名レース数サ ー キ ッ ト
インターカップシリーズ全7戦SUGO/もてぎ/富士/鈴鹿/MINE
東北シリーズ全6戦仙台ハイランドレースウェイ/
スポーツランドSUGO
東日本シリーズ全6戦ツインリンクもてぎ/筑波サーキット/
富士スピードウェイ
鈴鹿クラブマンレースシリーズ全8戦鈴鹿サーキット
西日本シリーズ全6戦MINEサーキット
小     計33戦 
FIA世界選手権シリーズF-1日本GP記念
 シビックチャレンジカップレース
鈴鹿サーキット
合     計34戦 

1998年 MUGEN モータースポーツ活動について


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