私が初めてRC30に出会ったのは小学校4年生の頃でした。

父親の影響で幼い頃からバイクに興味を持ち、休日には鈴鹿サーキットへレース等の観戦に連れて行ってもらいました。サーキットを駆け抜けるレーシングバイクやレーサーのかっこよさに子供ながらに胸をときめかせていました。そんな今までサーキットやTVで観て憧れていたバイクが、ある日やって来ました。

それがRC30でした。

その頃は小さいながらバイクに股がらせてもらい走っている真似をし、バイク仲間とツーリングに出掛ける父を見送っていました。その後父もバイクを引退し、自身も乗る機会もなくRC30は長年不動の状態でした。多くの部品が劣化し乗る事は勿論エンジンを始動する事も出来なくなっていました。憧れていたRC30を何時かは再生したいと思ってはいましたが、時間も経ち部品の廃盤などを耳にするようになり、再生はほぼ諦めていました。

しかし父親から「Hondaがリフレッシュプランを始めるみたいやで」と聞かされました。 このチャンスを逃すと次は無いと思い、受付けが始まると直ぐに取扱いのドリーム店さんに連絡を入れました。

RC30を持込み、リフレッシュセンターでチェックしていただいた車両状態を面談で丁寧にご説明いただき、プランの進め方や作業内容を打合せしていただきました。その後も作業の進行状況等ご連絡いただきながら、ついに完成納車を迎えました。

当日もリフレッシュセンターの方々に作業内容の説明を聞きながら開発当時の貴重なお話しも聞かせていただきました。おかげさまで、RC30を初めて出会った頃と同じ様な気持ちで迎える事が出来ました。今は真似ではなく、憧れのRC30を走らせ楽しんでいます。