


2015年の12月、佐野龍也氏の手によって原図が描かれることで始まった31フィート・ランナバウト「RIGBY」の建造は、およそ10カ月の作業工程を経て、10月22日に起工式を迎えた。 工程的には、舳(みよし=ステム)、キールの取り付けのあと、シアーラインとチャインが取り付けられ、さらに片舷11本、両舷で22本の縦通材がフレームに固定されたところだ。この後、2層で構成される外板の張り付けが行われていくのだが、その作業を前に安全と成功を祈念して起工式が執り行われた。
ここまでの作業を振り返って、佐野龍也氏が言った。
「今回、自分の船をはじめて造ることになって、原図の段階で多少の修正があったりして、思い描いた通りの船ができるか不安でした。でも、ようやく船体の全貌が見えてきたので、ひと安心しています」生みの苦しみの中で、造り上げる喜びを再認識している。
そして龍也氏の師匠である佐野龍太郎社長は、「彼は(龍也氏は)担当者としてひとりで船を造り上げるということは、はじめてですからね。そこは違うぞ、という指摘は何度かしてきました。でも、そういう失敗があってこそ成長していくものなんです。今回、自分自身の船を造って、良い経験をしていると思いますよ」と期待を寄せる。また龍也氏の叔父の佐野稔氏も、「わたしが始めて船を造ったのは20歳のころですけど、その頃と比べて彼は上手に作っていますよ。経験と実績がありますからね。楽しみです」と、張り巡らされた縦通材を眺めながら語った。
ここまでの作業を振り返って、佐野龍也氏が言った。
「今回、自分の船をはじめて造ることになって、原図の段階で多少の修正があったりして、思い描いた通りの船ができるか不安でした。でも、ようやく船体の全貌が見えてきたので、ひと安心しています」生みの苦しみの中で、造り上げる喜びを再認識している。
そして龍也氏の師匠である佐野龍太郎社長は、「彼は(龍也氏は)担当者としてひとりで船を造り上げるということは、はじめてですからね。そこは違うぞ、という指摘は何度かしてきました。でも、そういう失敗があってこそ成長していくものなんです。今回、自分自身の船を造って、良い経験をしていると思いますよ」と期待を寄せる。また龍也氏の叔父の佐野稔氏も、「わたしが始めて船を造ったのは20歳のころですけど、その頃と比べて彼は上手に作っていますよ。経験と実績がありますからね。楽しみです」と、張り巡らされた縦通材を眺めながら語った。
取材協力:(有)佐野造船所
文・写真:大野晴一郎
文・写真:大野晴一郎