船底2層目の仕上げへ

チャインを張り終えた直後から、船底材2層目の張り付け作業がはじまった。1層目は斜めに部材を合わせる通称「矢羽貼り」だったが、2層目はキールと平行に張っていく前後張りである。
最初に張られたのはキールの真横で、この船底材は竜骨翼板(りゅうこつよくばん)と呼ばれている。滑走中大きな負荷がかかる部位である。そのために竜骨翼板の一端は、写真Bのようにキールに支えられるように組み込まれている。今回RIGBYの船底2層目に張られた部材の幅は4寸(約120mm)だが、この竜骨翼板だけは特別に幅が5寸(約150mm)取られている。また前後張りされるそれぞれの船底材の長さは5m前後に製材され、ちょうどフレームの位置で繋がれている。
ちなみに木造船で「根の板」という部位名称が出てきたら、それは竜骨翼板のことである。
最初に張られたのはキールの真横で、この船底材は竜骨翼板(りゅうこつよくばん)と呼ばれている。滑走中大きな負荷がかかる部位である。そのために竜骨翼板の一端は、写真Bのようにキールに支えられるように組み込まれている。今回RIGBYの船底2層目に張られた部材の幅は4寸(約120mm)だが、この竜骨翼板だけは特別に幅が5寸(約150mm)取られている。また前後張りされるそれぞれの船底材の長さは5m前後に製材され、ちょうどフレームの位置で繋がれている。
ちなみに木造船で「根の板」という部位名称が出てきたら、それは竜骨翼板のことである。









この2点も2016年5月31日の写真。寸法を計り、ノミと鉋でキールを削っていった。右の写真で鉋で削られているところが、写真Bのように船底材を受ける部位だ。


今年10月、船底2層目を張り終えた。このあと入れ木などの作業を施した後、サンディングと下塗りが行われる。
その様子は次回ご紹介する。
その様子は次回ご紹介する。
取材協力:(有)佐野造船所(http://www.sano-shipyard.co.jp/index2.htm)
文・写真:大野晴一郎
文・写真:大野晴一郎