芝博士の豆知識

省エネ&環境浄化に利く、
芝の秘めたるパワー!

芝生で省エネ!?
芝生は庭の美観を保つだけではなく、夏の気温上昇を防ぐ効果もあります。表面がコンクリートの場合、夏の暑い時期は表面が60℃近くにもになり、その熱が大気中に拡散されてヒートアイランド現象の原因になります。さらに、熱は室内にも伝わりますから、室温も上昇。家も、街全体も熱を帯びた状態になってしまうのです。これは乾いた土でも同じこと。しかし、芝生はどんなに暑い日でも表面温度が40℃を越えることはほとんどありません。葉の中に水分があるため温度の上昇を防ぎ、照り返しを和らげてくれるのです。
芝生で屋上緑化効果に期待
以前、同じ規模の2つの建物を使って、夏にある実験をしました。ひとつはコンクリートむき出しの屋上、ひとつは芝生を張った屋上と、屋上の環境だけを変えて、室内の気温とクーラーの稼働時間にどのくらいの差が出るかの実験です。屋上がコンクリートの建物は熱が室内にまで伝わり、室温がどんどん上昇するためクーラーをフル稼働させなければなりません。一方、芝生は熱を吸収しないため、クーラーの稼働も少なくて済みます。結果、芝生の屋上の方が、20~30%電力消費量が少ないことがわかりました。屋上を芝生にすると省エネにもつながる、ということがわかったのです。広さなど環境条件によって効果は変わりますが、屋上だけでなく、庭やベランダに芝生を張るのでも、多少の効果が期待できると思います。
環境浄化にも貢献
芝生には、CO2の吸収固定、土壌中のカドミウムの除去、排ガスの吸収など、環境を浄化する様々な力があります。私たちは今、植物を使った環境浄化について、いろいろな研究をしていますが、芝生の素晴らしいところは"刈り取れる"こと。環境に悪いものを吸収しても、刈ることで除去でき、すぐにフレッシュな状態にできるのです。他の植物は新しいものを植え替えなければなりませんが、芝は刈るだけ。環境浄化に対して再生能力があることも、芝生の強い部分だといえます。

愛情はほどほどに。
芝は踏まれて美しくなる!

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