
2.芝生のつくり方
- 芝生に適した環境
- 緑のじゅうたんとも呼ばれる美しい芝生を育て、維持していくためには、まず芝生に適した環境選びがとても重要になります。芝生を植える場所はできるだけ日当たりが良く、風通し、水はけのよい場所を選びましょう。また、芝生を張るのに適した時期は、芝の活性がはじまる3月~5月になります。梅雨前に芝張りは終わらせておきましょう。
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- 日当たり
- 樹木や家屋などの日陰を避けましょう。生育不良の原因になります。
- 見通し
- 風通しが悪い場所は、害虫や病気が発生しやすくなります。
- 水はけ
- 水たまりができるような場所は、根腐れなどを起こす原因となります。
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日照について
日当たりが良い場所が芝生に適するのは、芝草の性質が日向を好む植物だからです。
1日3時間以上の日射は必要と言われていますが、芝草の種類によっても耐陰性は異なります。
- 夏芝(暖地型芝草)と
冬芝(寒地型芝草)
- 芝草は大きく夏芝(暖地型芝草)と冬芝(寒地型芝草)の2つに分けることができます。東北地方以南では夏芝、北海道では冬芝が適しています。芝草として用いられる種類に限定して夏芝と冬芝を比較すると、以下のような特徴があります。(大まかに比較しての違いですが、種によっても異なり、例外もあります。)
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夏芝(暖地型)
- 耐暑性が強い
- 耐寒性が弱い
- ほふく茎のよく発達するものが多い
- 発芽に日数を要し、発芽率が低い
- 葉が硬め
- 草丈はあまり高くならない
- 病害に比較的強い
冬芝(寒地型)
- 耐暑性が弱い
- 耐寒性が強い
- ほふく茎はないか、あっても生長が遅い
- 発芽が早く、発芽率が高い
- 葉が柔らかめ
- 草丈が高くなるので、頻繁な刈り込みが必要
- 病害に弱い
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冬季オーバーシーディングとは?
夏芝でつくられている芝生に、冬芝の種を蒔く方法を冬季オーバーシーディングといいます。芝生の上にさらに芝草を播種(はしゅ)することをオーバーシーディングといいますが、常緑化を目的とした場合は傷んだ芝生を補修する場合と区別するため「冬季」という言葉をつけます。毎年播種する手間がかかりますが、高温多雨の時期に冬芝を維持するよりは楽な方法です。
5~6月頃には冬芝の生育を抑えて、夏芝を復活させるような管理が必要になります。この作業をトランジッションと言います。
監修者:日本大学生物資源科学部専任講師
藤崎健一郎先生
芝生化の種類と張芝の種類
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