紫キャベツを水で煮出すと、紫キャベツにふくまれるアントシアニンという色素が水にとけ出して紫色の水になります。アントシアニン色素は酸性か中性かアルカリ性かによって構造が変化し、色に影響をあたえます。紫キャベツ水にめんを入れてほぐすと、めんにふくまれる「かんすい」というアルカリ性
の添加物が水にとけ出します。すると紫キャベツのアントシアニン色素が、アルカリ性に影響を受けて青緑に変色します。
強い酸性であるレモンをかけると、同じく紫キャベツのアントシアニンが反応して、めんがピンクに変色します。
弱酸性のウスターソースをかけると、アルカリ性が中和されてふつうのソース焼きそばの色になります。
酸性かアルカリ性かを調べる指示薬としては、リトマス試験紙がよく使われますが、この紫キャベツ水は、酸性か中性かアルカリ性かを調べる指示薬として使うことができます。