自由研究

ピンホールカメラをつくろう(高学年向け)

すきまのない箱をつくるのが少しむずかしいよ。
自分でつくったカメラで写真をとって、現像げんぞうにもチャレンジしてみよう。
対象学年
こうさく
ピンホールカメラをつくろう
所要(しょよう)時間:約1時間

用意するもの

用意するもの
木材(ベニヤ板など) ①フタ・底 152×202×4mm 2枚 ②フタの側面 184×31×9mm、152×31×9mm 各2枚 ③箱本体の側面 184×47×9mm、152×47×9mm、184×55×4mm、126×55×4mm 各2枚 ※ホームセンターでカットしてもらおう。

④じょうぎ ⑤えんぴつ ⑥電動ドリルドライバー(10mmのあなを開けられる木工用の下あな用ビットを使う) ⑦サンドペーパー240番、600番 ⑧太めの輪ゴム ⑨木工用ボンド ⑩ぬらしたはぎれ ⑪黒のペンキ ⑫ハケ ⑬新聞紙(ペンキをぬるときに下にしく) ⑭銅板どうばん(3×3センチ) ⑮画びょう ⑯黒い画用紙 ⑰はさみ ⑱あな開けパンチ ⑲黒の油せいペン ⑳黒いガムテープ 両面テープ マスキングテープ
箱の中に光が入ると写真がとれないので、木材は正しいサイズにカットしてもらい、すきまができないようにはりつけましょう。

つくりかた

あなを開ける

穴(あな)を開ける
フタ用の板の内側に、しょうぎとえんぴつで対角線を引いて中心を出し、下にいらない板などをしいて、電動ドリルドライバー(下穴(あな)用ビット)で直径10mmくらいの穴(あな)を開ける。板をしっかりおさえて開けよう。※底用の板には穴(あな)は開けないように。
フタ用の板の内側に、しょうぎとえんぴつで対角線を引いて中心を出し、下にいらない板などをしいて、電動ドリルドライバー(下あな用ビット)で直径10mmくらいのあなを開ける。板をしっかりおさえて開けよう。
※底用の板にはあなは開けないように。
穴(あな)の周りがガサガサになるので、240番のサンドペーパーをあててなめらかにしよう。
あなの周りがガサガサになるので、240番のサンドペーパーをあててなめらかにしよう。
POINT
どうしてあなを開けるの? ピンホールカメラにはレンズがなく、この小さなあなから入ってくる光を利用して写真をとるよ。

かり組みする

側面用の板を、短い方が外側になるように配置して、仮(かり)組みをする。フタと箱本体それぞれに行う。
側面用の板を、短い方が外側になるように配置して、かり組みをする。フタと箱本体それぞれに行う。
二人で輪ゴムを広げて、角をおさえながら固定し、ぴったりくっついているか、高さがそろっているかを確認(かくにん)しよう。。
※輪ゴムが短い場合は、切って2本をつなげよう。
二人で輪ゴムを広げて、角をおさえながら固定し、ぴったりくっついているか、高さがそろっているかを確認かくにんしよう。
※輪ゴムが短い場合は、切って2本をつなげよう。
POINT
どうしてかり組みをするの? かり組みは、ボンドではり合わせる前に、サイズがぴったり合っているか確認かくにんする作業だよ。ボンドをどこにぬればよいのか考えて、実際じっさいに輪ゴムをかけて練習してみよう。

はりつける

側面用の板にボンドをつけ、	仮(かり)組みのときと同じように組み立てて輪ゴムで固定し、はりつける。
フタと箱本体それぞれに行う。
側面用の板にボンドをつけ、 かり組みのときと同じように組み立てて輪ゴムで固定し、はりつける。フタと箱本体それぞれに行う。
ボンドがはみ出ると後でペンキがぬれなくなってしまうので、多く出しすぎないよう注意しよう。ボンドがはみ出たら、水でぬらしたはぎれでふき取ろう。
ボンドがはみ出ると後でペンキがぬれなくなってしまうので、多く出しすぎないよう注意しよう。ボンドがはみ出たら、水でぬらしたはぎれでふき取ろう。

印ろうをつける

ボンドがはみ出ると後でペンキがぬれなくなってしまうので、多く出しすぎないよう注意しよう。ボンドがはみ出たら、水でぬらしたはぎれでふき取ろう。
箱本体がかわいたら、"印ろう"という、すきまなくフタがまるようにするための、うすさ4mmの板を内側にはりつける。
ボンドをつける前に板が入るか確認かくにんする。長い方が外側になるので、長い板を先に入れてから短い板を入れる。
ボンドがはみ出ると後でペンキがぬれなくなってしまうので、多く出しすぎないよう注意しよう。ボンドがはみ出たら、水でぬらしたはぎれでふき取ろう。
確認かくにんできたら、箱の内側にボンドをつけてはりつけよう。
※高さは箱本体よりもはみ出るので、ボンドは箱の内側につける。うすい板の方にボンドをぬると、ボンドがはみ出てしまうので気をつけよう。

ペンキをぬる

光が箱の中で反射(しゃ)しないよう、フタと箱本体それぞれの内側に黒のペンキをぬる。ぬり残しがないよう真っ黒にぬろう。※新聞紙などいらない紙を下にしこう。
光が箱の中で反しゃしないよう、フタと箱本体それぞれの内側に黒のペンキをぬる。ぬり残しがないよう真っ黒にぬろう。
※新聞紙などいらない紙を下にしこう。

銅板どうばんあなを開ける

銅板(どうばん)の中心に画びょうで0.5mmくらいの穴(あな)を開ける。
銅板どうばんの中心に画びょうで0.5mmくらいのあなを開ける。
開けた穴(あな)の両面にサンドペーパー600番をあてて、ガサガサをとる。
開けたあなの両面にサンドペーパー600番をあてて、ガサガサをとる。

その後、あながつぶれている場合があるので、もう一度同じところに画びょうをさそう。
あなが大きくなりすぎると写真がぼやけたり、必要な露出ろしゅつ時間(→次のページを参照)が変わってしまうので、注意深く作業しよう。

銅板どうばんを取りつける

銅板(どうばん)を取りつける
黒い画用紙を3cm角に切り、真ん中にパンチで穴(あな)を開ける。銅板(どうばん)の上に重ねたときに、穴(あな)から見える部分を黒の油性(せい)ペンでぬりつぶし、ボンドをつけて黒い画用紙の真ん中にはる。
黒い画用紙を3cm角に切り、真ん中にパンチであなを開ける。銅板どうばんの上に重ねたときに、あなから見える部分を黒の油せいペンでぬりつぶし、ボンドをつけて黒い画用紙の真ん中にはる。
それをフタの内側に黒いテープでとめる。銅板(どうばん)の穴(あな)がフタの<ruby>穴<rt>あな</ruby>の中心にくるように、のぞきながらはりつけ、最後にしっかりおさえてとめよう。
銅板(どうばん)が曲がらないように注意しよう。
それをフタの内側に黒いテープでとめる。銅板どうばんあながフタのあなの中心にくるように、のぞきながらはりつけ、最後にしっかりおさえてとめよう。銅板どうばんが曲がらないように注意しよう。

印画紙をセットする場所をつくる

印画紙をセットする場所をつくる
印画紙が取り出しやすくなるように、黒い画用紙を半分に折ってベロをつくり、左右に両面テープをはって箱本体の内部にしっかり固定する。
印画紙をはる面には、マスキングテープを輪っかにしてはっておこう。
印画紙が取り出しやすくなるように、黒い画用紙を半分に折ってベロをつくり、左右に両面テープをはって箱本体の内部にしっかり固定する。印画紙をはる面には、マスキングテープを輪っかにしてはっておこう。

シャッターテープをつける

シャッターテープをつける
黒いガムテープよりも一回り小さい黒い画用紙をガムテープにはり、フタの外側から穴(あな)をふさぐようにはりつける。※写真をとるときに外すので、外しやすいようにテープのはしを内側に折りこんでおこう。
黒いガムテープよりも一回り小さい黒い画用紙をガムテープにはり、フタの外側からあなをふさぐようにはりつける。
※写真をとるときに外すので、外しやすいようにテープのはしを内側に折りこんでおこう。

サンドペーパーをあてる

シャッターテープをつける
フタをめやすくするために、印ろうの部分にサンドペーパー240番をあてる。箱の外側の角にもサンドペーパーをかけ、さわってもいたくないようにしておこう。
箱本体とフタが合わさるところはサンドペーパーを多めにかけると開けやすくなるよ。

完成

完成
先生から一言
箱に少しでもすきまがあると光が入ってしまい、写真がとれなくなってしまいます。箱のはりつけや内側の板の取りつけは、ていねいな作業を心がけましょう。
自分でつくった箱で写真がとれる楽しさを、ぜひ体験してみてください。写真をとる楽しさや現像げんぞうのむずかしさに何度もチャレンジすることで、自分だけの写真を完成させましょう。
やってみよう
  • ピンホールカメラで写真をとって現像げんぞうしてみよう。
監修かんしゅう
監修(かんしゅう)

WOODWORK CENTER 相談家具屋

神奈川県逗子市にて、オリジナルの家具づくりを行う「相談家具屋」のメンバーが運営する木工DIYライフの発信拠点です。木工教室、ワークショップも開催しています。 URL:soudankaguya.com
神奈川県逗子市池子1-8-3
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