
【9歳~】この時期にはオーバーラッピンググリップ、もしくはインターロッキンググリップに変えましょう。
まっすぐ構えてまっすぐ振るという基本ができ、かつ筋力がついてきた段階では、アドレスの前傾角度をキープしながら打てるようにスイングを作っていきます。体の後ろに椅子を置き、その椅子にお尻をつけたまま打つドリルを行うといいでしょう。トップオブスイングはまだ、やや不安定な場合もありますが、それが原因で前傾角度が崩れているような場合を除き、無理に直す必要はありません。
お尻が椅子から離れないように打つ


アドレスで前傾姿勢をとったお尻に触れるように椅子を置き、お尻が椅子から離れないようにバックスイングして打つ。フィニッシュは左足を 軸に直立するので椅子からお尻が離れてもいい。
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プロコーチ
一般社団法人
国際ジュニアゴルフ育成協会代表理事井上 透
子どもがゴルフを始める際には、気を付けるべきことがいくつかあります。
たとえば小さな子どもは力がありませんし、筋力がついてくるのは小学3、4年生からなので、年齢と体力に応じた適切な指導が必要です。また子どもは順応性に優れているので、基本を教えないまま自由に打たせていると、まっすぐ打てるものの、癖のあるスイングになってしまう可能性が高いのです。
もしも将来、プロゴルファーを目指すようなことがある場合、その癖を直す必要が出てきますが、それにはかなりの時間と労力が必要です。その作業で大きく時間をロスすることになりますので、そうならないように、はじめから正しい基本を覚えることが大切です。
PROFILE
井上 透プロ
ツアー帯同コーチのパイオニアとして活躍しながら、ジュニアゴルファーの育成をライフワークとして長年取り組んでいる。早稲田大学スポーツ科学科の卒業論文「韓国におけるプロゴルファーの強化・育成に関する研究」は最優秀論文賞を受賞。現在「マクドナルドカップ世界ジュニアゴルフ選手権」日本代表選抜大会を主催、運営する一般社団法人国際ジュニアゴルフ育成協会(IJGA)代表理事を務める。1973年生まれ、神奈川県出身。
撮影に協力してくれた
ジュニアゴルファー
井上達希くん
井上和馬くん
井上陽樹くん
取材協力:サンヒルズカントリークラブ
ロバート・トレント・ジョーンズJr.設計による、自然の起伏を巧みに生かした36ホールがゴルフの本当の楽しみを与えてくれる。ジュニア特別料金あり。
〒321-2112栃木県宇都宮市上横倉町1000番地
TEL:028-665-4111