コラム #3だから安全運転管理が大切なんです

声に出すだけで
注意力が高まる!
コメンタリードライブを
活用しましょう

コラム#2では“内面教育”についてご説明しましたが今回はいよいよ、“実技教育”です。安全運転管理者が取り組むことの7番目でご説明した「運転者の安全運転指導」について、例を挙げながらより具体的にお話します。

  • 実技教育は、大きく2種類に分けられると考えています。

    ①基礎技能:運転姿勢、車両の操作、速度管理、車間空間の確保など
    ②交通状況の把握:周囲の環境(危険源)の把握、安全確認と範囲・タイミング、危険予測能力など

    「①基礎技能」は運転そのものの技術なのでイメージしやすいと思いますが、実は「②交通状況の把握」も事故を未然に防ぐ能力であり、欠かせない教育となります。
    今回は②の中の「危険予測能力」に繋がる手法を1つご紹介しますので、ぜひ本日から取り入れてみてください。

  • 見落としを減らし、危険予測能力を高めましょう。

    すぐに実施できる例として、「コメンタリードライブ」についてご説明します。これは、指差しと声出しによる“目・口・耳・筋肉を使う多重確認の効果”で注意力を高める「指差呼称」を応用したものです。
    たとえば右左折時や横断歩道を通過する際、いつもの安全確認に加え「歩行者、なし」と声出しすることで、歩行者を認識する確実性が上がり、見落としの防止が図れます。また、駐車の際は目的地に到着したことによる気の緩みが起きがちなので、例えば後退時に「障害物、なし」などの声出しを行うことで危険予測精度を高め、事故を未然に防ぐことも大切です。
    慣れた道や長時間の運転、疲れている時などは漫然的な運転になってしまう事もありますので、改めて「意識を込めて対象を見る」+「声出し(コメンタリー)」により見落としを防ぎ、危険予測の精度を高めていきましょう。

コメンタリードライブの効果は、科学的にも確認されている効果的な安全対策です。
交通教育センターでは、企業安全運転研修会でしっかりとしたアドバイスをさせていただきますのでぜひご相談ください。