アオリイカ
分類
ツツイカ目ヤリイカ亜目ヤリイカ科
学名
Sepioteuthis lessoniana
別名
モイカ、バショウイカ、ミズイカ
分布
北海道南部以南の沿岸部。
大きさ
胴の長さが最大で40~50cmほど。2kgを超えると大ものの部類に入る。
釣期
大型がねらえる4~6月と、夏に生まれたばかりの小型が釣れる9~12月がおもなシーズン。
棲んでいる場所
水深数m~50m前後の岩礁域や、海藻の生えている場所。
生活史
通常は比較的深い場所にいるが、春から夏にかけては産卵のために浅場に上がってくる。ふ化したアオリイカはそのまま浅場で甲殻類などを食べながら育ち、水温が低下するにつれて再び深い場所に落ちる。
エサは弱った小魚などで、足で捕まえて頭からかじるように捕食する。
特徴
日本の沿岸に棲むイカのなかでは大型で、幅の広い胴と半円形のヒレを持つ。このヒレをくねらせて泳いでいるのが観察できる。生きている間の体色は半透明で、釣り上げて死ぬと白濁したようになる。
非常に目がよく、真後ろ以外のほぼ全方向を見ることができるとされている。そのため好奇心が強い反面、警戒されると釣りづらい。
主な釣り方
餌木(エギ)と呼ばれる、日本の伝統的なルアーを使った釣りが人気。そのほか、アジなどの生きエサを使ったウキ釣りや、ヤエン(アオリイカ釣り用の仕掛け)などでねらう。
美味しい食べ方
イカのなかでも最高級の食材といわれ、市場価値も高い。刺身は絶品。一夜干しも美味しい。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。