釣り2日目は、いよいよ遠山川の本流にチャレンジです。本流の釣りはまずアプローチが難関。川歩きの出発点となるクルマ止めのゲートを目指すのですが──これが長い! 急な坂道を、N-BOX JOYの機動力を活かしてぐいぐい登っていきます。
途中、“日本のチロル”とも呼ばれる「下栗の里」を見晴らす絶景が広がり、「ああ、遠山川に来たんだ!」と実感。そこからさらに先へ進んだら、聖岳登山の出発点でもある終点の芝沢ゲートから川沿いの道をひたすら歩きます。
先生いわく「とりあえず釣ってみるなら30分だけ歩いたところからでもいいけれど、より可能性の高い本命区間を目指すならやっぱり最低1時間は歩きましょう!」とのこと。
こんな本格的な釣り場に来たのは初めて! 体力的にもなかなかハードです。でも、新緑の山々と雪解け水が流れる渓谷の美しさが、疲れを忘れさせてくれます。へこたれないようにしっかり歩いて、ようやく川に降りることになりました。
ここまで来たら、あとは集中力を切らさないことがやっぱり大事! 開けた流れは一見するとフライキャスティングがしやすそうですが、実は風の影響が強まるので毛バリのコントロールは難しくなります。しかも、1つ1つのポイントの流れが強いので、ねらったポイントに毛バリをとどめるのも難しいのです。
ただ、この日の本流は支流と比べてもさらに厳しめのコンディションでした。2日目の早朝に雨が降ったのですが、それが標高の高い本流にまとまった雪解け水の流入を呼んだらしく、川の水温がさらに低下してしまったようなのです。
先生いわく、普段ならアマゴが出るスポットから、この日に顔を出したのはイワナ。イワナはアマゴよりも冷たい水を好みます。アマゴには水温がちょっと低すぎたのかもしれません。
ロッドを振り始めてからおよそ3時間。遡行しながらひたすらアマゴを求めましたが、修行のような時間が流れて行きました。先生も応援してくれるので、帰り道のことは考えないようにしますが、足がちょっとプルプルして来ます……(笑)
ゲートを出発してから4時間超。ついにタイムアップです。帰りの林道歩きや細い山道を安全に下る時間もあるため、こうした本格渓流では明るいうちに納竿します。
この日、先生は限られた時間の中でもイワナを2尾キャッチしていました。さすがと思うと同時に、まだまだ私も修行が足りないと痛感しました。それでも、へこたれずに歩き続けた自分を少し誇らしく思えたし、自然の中で釣りをする時間そのものが、やっぱり大好きなんだと改めて感じました。
長野県・遠山川での2日間は、「釣れた」「釣れなかった」だけでは語れない、とても充実した時間でした。思いどおりにいかないことも多かったけれど、自然と向き合い、自分と向き合いながら出会った一尾は格別。それは今回の渓流釣りに限らず、海なし全8県「川釣り」制覇の旅を通して学べたことでもあります。
読者のみなさんも、ぜひ釣りをとおして“未知の扉”を開いてみてくださいね。それは川釣りでもほかの釣りでも、何でもいいと思います。私もまだまだ頑張ります。まずは「めざせフライフィッシングマスターの道」かな?(笑) またどこかで、お会いしましょう!