アユの習性
アユは北海道西部以南の日本各地に生息する一年魚。大きさは10~30cm。夏の終わりから秋にかけて親魚が河川の下流部で産卵すると、孵化した仔魚は海に降り、春まで沿岸部で過ごす。その後、水温が上昇すると河川へのソ上を開始。南の地方では3月頃から、寒い地方では5~7月にかけて川を遡りながら、主に石に付いた藻類を食べて成長する。ただし、稚魚期にはプランクトンや河川の水生昆虫も捕食する。成魚は北の地方では8月下旬から、南の地方では10月下旬頃から河川の下流部へ移動し、産卵するとそのまま一生を終える。なお、琵琶湖のアユは、湖が海の代わりになっており、琵琶湖とその流入河川の間を往来して一生を過ごす。
アユの特徴の1つが追い星。河川に入り
ナワバリを持つようになると、胸ビレの後方に1~2個の鮮やかな黄色の斑紋が浮かぶ。
川で成長を始めたアユは、良質なコケが付く石を独占しようとナワバリを形成する。近くに他のアユが近づくと体当たりして追い払う。
※このコンテンツは、2017年6月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。